ビジネス誌の見出しみたいなタイトルでお送りします。
3月と4月にSKY-HIの引っ提げないツアーこと
Marble The Worldツアーに行ってきました。
エンターテイメントとして最高な3時間は言うまでもなく、
その中でも圧倒的だった、ある演出について書きます。
ツアー当初は初日大宮だけのつもりだったけど、
中盤のとんでもない演出を見てしまい、
その演出を見たいがために幕張にも行きました。
個人的には10年近く色んなジャンルのライブを見てきた中で
見たことも聞いたこともない演出だったんですね。
本当に大宮公演では度肝を抜かれまして
これもう、ライブ演出の発明とかイノベーションを生んでしまったレベルでは!?
くらいに感動して、こうしてブログを書いてます。
ライブ本編については一言で言うなら
5曲くらいノンストップのメドレー形式でつないで
1つの曲(セクション)としていくスタイル。
余裕があれば全編についても書きたいなぁ。
今回は、イノベーションともいえる中盤の演出について書きます。
さんざん引っ張ってきましたが、
肝心の演出について話します。
そのイノベーションとは、
「自身の曲をメドレー形式で繋げる」と、
「自分のルーツである名曲のカバー」を1つにしたこと。
要は自分の曲も名曲カバーも全部ごちゃ混ぜでメドレーにしたんですよ。
良く分からなくても、もう少し見てってください笑
曲は以下です。
One Night Boogie間奏から
Beat It(マイケルジャクソン)
Very Berry
Uptownfunk(ブルーノマーズ)
アドベンチャー
September(EWF)
Ms.Liberty
アウトロの「Ah~」から
One Night Boogieの「Oh~」ラスサビ戻る
見て分かるように、ベストヒット洋楽と自分の曲を織り交ぜてます。
言葉だと分かりづらいので参考動画を基に話していきますね。
自分の曲を繋ぎまくるといえば
KING OF POPマイケルジャクソンのこのパフォーマンス
ワンコーラスずつメドレーというより、
曲を繋ぐ、あっち行ったりこっち戻ってきたり、
DJでやるならまだしも、本人が歌とダンス(口パクか被せかは不明)付きで
やるなんてすご過ぎる。
とまぁこれだけでもヤバいことってことがよく分かりますよね。
そして次は名曲カバー。
自分が知ってる邦楽アーティストの洋楽カバーで1番カッコいいこちら
TRICERATOPSのROCK MUSIC
これも自分たちの曲の間奏から往年の洋楽ベストヒット曲を
ワンコーラスずつやって元の曲に返ってくるという
化け物じみたことをしてます。
ちなみに、ライブ盤には別バージョンのメドレーが収録されていて、
動画にはないけどマイケルのRock with youが大好きです笑
気になった方は以下をチェケラ
https://www.amazon.co.jp/SHAKE-YOUR-HIP-TRICERATOPS/dp/B00120VGRI
改めて、SKY-HIが今回の寄り道演出でやったことは
自分の曲をメドレーで繋ぐ
自分のルーツをカバーする
この既存の演出2つを新しく組み合わせた、正にイノベーションと呼べる代物
単体ではよくあるスペシャル感を出すための演出だけど
同時にやることで今まで体感したことない熱狂に!!
ちなみにブルーノ・マーズのUptown Funkは2016年のツアーでもやっていたらしく、
メチャクチャ聞きたかったからすごく嬉しかった。
そしてSeptemberはライブで聞いたの初めてだった笑
ド定番過ぎてやりづらいよな~
なによりマイケルのBeat Itカバーは本当に感謝しかないです
邦楽アーティストでのカバーなんて
動画でSuperflyのしか見たことなかったので、これもビックリ
声量オバケvs化け物バンドの鬼カッコいいカバーなんでこちらもぜひに
文字にするとチープになるけど、
これをツアー初日大宮で観れた時は
喉がちぎれるくらい叫んでしまった笑
カバーもメドレーもその日限りの特別感を出すためによく使われる演出、
だけどそれを結合させてしまう。
往年のレジェンドとSKY-HIの世界が混ざり合う、
まさにツアー名のMarble The Worldを体現している!
その人のルーツが知れるし、
ラジオや雑誌で話すより何百倍も効果がある。
「この人はこういう曲聞いて
このアレンジを基にこの曲作ったのか」
というのがリアルタイムで提示されている。
これだけの超ヒット曲達であれば
何万人いるツアーに来ている数パーセントが、「あの曲ちょっとカッコよかったな」と思って深掘りしていけばあとはハマるだけ。
また流れが良すぎるんだなぁぁぁ
開場中のSEでのラジオを流してて、
「戦わないといけないときに聞くような気合い入る曲を」
というリスナーからのリクエストで、
時には逃げることもアリですよと行った話からBeat Itをかけ、
燃えるような恋の話から
「これも9月に出会った人へ何ヶ月越しの想いも伝えてる歌です」
って紹介からSeptemberかけてたんですね
さりげない前フリ!
サウンドやフレーズだけではなく、
曲の世界観をサンプリングしている。
そして曲やる前の寸劇(SKY-HIのラップがセリフでダンサーによるショートコントのようなもの)では
ヤンキー同士の喧嘩が起きて、
そこを助ける通りすがりのSKY-HI!
暴力より音楽に情熱を向けよう
というマッチョ否定なメッセージは完全にBeat Itの世界、
しかも実際に曲が始まる前には
今夜はブギーバッグの
これからも ずっとずっとその先も
このメンツ このやり方
この音楽で ロックし続けるのさ
というフレーズを歌ってからOne Night Boogieに
またここがずるいんです!!
そう、去年のビバラロック内の
VIVA LA J-ROCK ANTHEMSという企画で、SKY-HIさんは、ぼくりりくんと「心のベストテンメドレー」と題して
歴代の邦楽ベストヒットのサビを繋げまくるという、
こちらも化け物企画をやっているのだ!
※詳細は以下、公式のレポ後半を参照
歌った曲のタイトルだけ書くと
今夜はブギーバック ~ 天体観測 ~
勝手にシンドバッド ~ アイデンティティ ~
LOSER ~ おしゃかしゃま ~ Dragon Night ~
そばかす ~ 会いたくて 会いたくて ~ 楽園ベイベー ~ 今夜はブギーバック
鬼ゴージャスなカラオケメドレーですよ笑
この企画がヒントだったのかは定かではないが、
今まで言ってきたことやってきたことが
キレイに一本にまとまって、それらが最新版によりかっこよくなってる
そろそろまとめに入りますね。
最近すごく思うけど、
アーティストは自分の中にある物しか出てこないわけで、
色んなモノを入れた分だけ、引出しは増えていく
編成やスキル的な壁はもちろんある。それだけでなく
HIP HOPはもちろん、国内外のポップス、ロックジャンル問わずで
レジェンドと言われてる人たち、今の時代で売れまくってる人も見ているSKY-HIだからこそ、出来る演出だと思うんですよ!
まとまらないけど、要するに
こんな演出やってしまうSKY-HIはまさにグレイテスト・ショーマン
と呼んでも差し支えないのではないでしょうか!?
ブラックパンサーのCMより、こっちのCMの方が良かったのでは?
と思う位の圧巻のパフォーマンスでした。
上手く締められないけど、
SKY-HI a.k.a.21世紀のグレイテスト・ショーマンに
最大限の愛と感謝とリスペクトを込めて、今回はここでお開きにします。