今ノリに乗りまくっているchelmicoちゃんのデジタルシングル『Easy Breezy』がリリースされました。配信と同時にMVも公開!ちなみにジャケットの手は鈴木真海子さんご本人です。
手タレしました pic.twitter.com/51MHzvwDj4
— 鈴木真海子 (@______mmk______) 2019年12月13日
メジャーデビュー以降、『Player』 『switch』とブチアゲ曲を出してきたchelmicoちゃんですが、今回はそれを超えてきましたねぇ!加えてMVもすごく手が込んでいて、歌詞はタイアップ先をイメージするフレーズがたくさんと、曲・MV・歌詞の三方とも非常に良いので、感想殴り書きになります。
スタンスがユル~い女性2人組という共通点から「PUFFYっぽい」と言われることもあるchelmicoですが、この曲はギターリフが前面に出ているのもあって、歴代の曲の中で最もPUFFYみが深い笑。そういう意味でもヒップホップ聞かない人でも取っつきやすい。
まずはMVについて!
タイアップ先のアニメ『映像研には手を出すな』のキーワードで、歌詞の中にも入っている「最強の世界」を具現化するため、MVは演出マシマシでメッチャお金かかってそう!
お部屋から始まったと思ったら、レイチェルと鈴木真海子さんの2人は小さくなったり増えたりねじられたり太ったりetc 加えて秒単位で様々なエフェクト出てきて、途中で宇宙行ったりアニメ絵の世界で飛び回ったり忙しない(笑)、
そんな中で主人公浅草さんのトレードマークの迷彩柄の帽子や牛乳瓶、アニメーターの作業ディスプレイ等、アニメをイメージするアイテムが随所に出てくる。
色使いだったり、エフェクトだったり、一歩間違えると若いアイドルが歌う、うりゃおい系な曲のPVみたいになりかねないけど、「カオスな疾走感」というchelmico2人のオーダーに対して120点の回答で、かつ 2人のかわいさとカッコよさを絶妙なバランスで引き出してるのは監督さんの手腕が凄すぎる。(ちなみに本記事のタイトルの監督コメントから着想)
コメントも上手いこと言っていただいてありがとうございました🙏感動しました😭
— chelmico_offi (@chelmico_offi) 2020年1月16日
<田向潤監督コメント>
chelmicoの2人が自由自在に想像・創造する最強の世界を可視化しました!
こんな凄い曲もらったらMVのアイデア考えるのはEasy Breezyです。 https://t.co/yOgPs21GuQ
きっとメチャクチャ色んな技術的がつまってると思うけど、MVをみた後にまず思うのは「なんかすごそうだけど、とりあえずメチャクチャ楽しそう」ってなるのが、技術の贅沢な無駄遣い感あるし、chelmicoらしさが出てて非常に良き
次は歌詞!!
タイアップ先の要素をいかに自然に入れるかがアーティストの腕の見せ所かと思いますが、
止まらね~筆 ほらどんなもん描こうか こんな色はどうだ など、随所に散りばめられている。
極めつけは主人公浅草さんの一人称「あーし」です。中々使わないこのフレーズを入れたのはナイスですねぇ!
モーマンタイ無問題(ムーモンダイ)あーしらはかわんない
と、同じように伸ばす単語を並べた中に紛れ込ませて、早いフロウの中に入れてパッと聞いただけでは分かりにくい、歌詞を見たときに気づかせるという手法をとってます。ニクイネ!!
あと、サビで何度も言ってる「なるようにするのさ」っていいですよね、「なるように”なる”」ではない。グダグダ考えるのはいいからやるんだよ感が出てる。
サビもう1つ感じたのは口ずさんだ時、サ行がアクセントになってます。
一張羅パリっと着込んで戦闘モードなんだこりゃ
どうせやるならめんどくさくなろうぜ
なるようにするのさEasy Breezy
いいもんさ
覚悟きめたならやったりゃいいじゃん どんなもんだ!
やぶれかぶれでもどーにかこーにかしようぜ
なるようにするのさEasy Breezy
伝わります??たまにくるサ行の気持ちよさ!音声学的にはサ行は摩擦音と呼ばれるらしいのですが、この辺の秘密はちょっと調べてみます。
最後に寄り道だけど個人的ハイライトは、レイチェルパートの「好きなもんは好き」ってとこ。偶然にも去年自分が一番ハマったNHKドラマ『トクサツガガガ』のキャッチコピーまんまなんですよ!!映像研もNHKなので運命的な繋がり
これはさすがにNHKさんの私信ですよね~この前はドラマとドキュメンタリー繋げてきたり、小ネタがきいてますなぁ(好きなモノ同士を繋げたるオタク)
最後は曲の話!!!
まず、OP見た時から映像との相性バッチリなのが驚いた。アニメのOPは絵がたくさん動くからアレンジも自ずとキメが多くなるけど、
ラップのフロウに合わせることで、アレンジに合わせる以上にキャラが動かせる。アニメあまり見ないから断言できないけど、これは発明な気がする。
chelmicoちゃん『映像研には手をだすな』OP、メチャメチャ良いな! アレンジではなくラップのフロウの変化にあわせてアニメの映像が切り替わるのはカナリ画期的なのでは? これを機にラップのアニメ主題歌もっと増えそう
— しゅー a.k.a めがねかけてるだけ (@bumpofchokin) 2020年1月5日
サウンドに関しては、1番は生演奏っぽいドラムによるオーソドックスな8ビート(バスドラとスネアがドッダッ ドドダッと鳴る)なのに、2番になるとリズムが変わって打ち込みも入って今っぽくなる。
上ネタ(使い方あってる?)のギターは同じでリズムだけ変わるパターン。タイアップで流れないところで好き勝手やるパターンですな!このギターも終始鳴ってる裏打ちが個人的に大好物で、ほんとたまんねぇ笑
2サビは1サビと同じリズムなのに、ラスサビ(2:55あたり)でこの2パターン、生ドラムと打ち込みごちゃまぜになって束の間カオスなリズムになるがあざとい。
あとサビ前に数秒間おくトコは、フツーならEDMみたいにビルドアップするだろうに、過度にテンポを早くしないあたり、美人の余裕が垣間見えるアレンジですね。
chelmicoのライブは振り付けが多いから、この時間は『さっきやったヤツだから、覚えてる人はやってね~』みたいな煽りパートになると予想
そして2番の「鳥、鳴てら」で音が止まってから少しテンポ落ちると思ったら、再加速で真海子さん。去年リリースの『switch』以上にジェットコースターのような展開の曲。ライブでは一時停止してショートコントでもやってほしい(笑)
作曲のryo takahashiさん(昔からかかわっている人でアルバム『Fishing』でも5曲の作曲で参加)が色々と解説してくれているのが当たり前だけどその通り過ぎて。スカにもロックにも聞こえるけどラップだからHIP HOPだし、本当にスゴイ。
chelmicoのeasy breezy、スカにも聞こえるしドラムンベースにも聞こえるしロックにも聞こえる、そんでラップが乗るからヒップホップに分類される。聞く人によってどんなジャンルか聞こえ方が違うでしょ!リズムの力すごいでしょ、おれすごいでしょ〜
— 髙橋 (@aaairyo) 2020年2月21日
ドラムの演奏動画まであげてくれています。ラスサビ前のドラム、生で叩けるとは思わなかったからビビった
そして自分で作った曲のドラムを叩いてみたとさ、、、 pic.twitter.com/wOzcnJJHTJ
— 髙橋 (@aaairyo) 2020年1月16日
以上!!!!目次を簡潔にしたのはTBSラジオで毎週土曜日のレギュラー番組、『chelmicoの でも、まだ土曜日』のレイチェル曲フリをイメージしてます。分かりやすいのが1番!
冒頭でも触れたけど、ロックよりのギターが鳴ってるのは新鮮で新境地感ある。ライブが楽しみなのはもちろんで、今年も楽しませてくれる予感しかしない!
去年からタイアップたくさんで、CMドラマにアニメときたから、そろそろ映画主題歌ですかね?
といいつつ、個人的には去年から言ってるけど、今度の感謝祭ツアー終わりに発表があって、アネッサのCMタイアップのシングルと予想してます。
それでは