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策士MC松島がモンスターを引っ掻き回す フリースタイルダンジョン雑感(2020/02/25放送)

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早くも10週目を超えたフリースタイルダンジョン感想、自分なりに書き方やアガるポイントが分かってきたので、ドンドン続けていきます。(余裕があればハイスクールダンジョンも感想書きたい)

Season7 Rec4-4は2年前に輪入道に敗れたMC松島が登場。ここに来て初の、アカペラ60秒が出てきた! 初戦でTKを下したものの、続くERONEさんに敗北。他のMCとはひと味もふた味も違うスタイルで爪痕残したと思いきや、続きがありまして

放送後の数週間で色々あって、なんとERONEさんの大阪の後輩ミステリオと松島のbeef(ラッパー同士の喧嘩)が勃発! 話題に事欠かない人だなぁw

 

 

  

※表記ルール→引用部分は色付けして『』、自分が要約した内容は黒字「」、押韻は太字

 

MC松島 vs TK da 黒ぶち

2年前に初参戦したときは、即興に重きを置くフリースタイルである意味禁じ手の「あらかじめ作戦を考えてきて相手をハメる」という作戦を仕掛ける。しかし、輪入道にカウンターを喰らってしまった。自分の記憶でも、あのジャッジはちょっと疑問だったよなぁ

今回はどんな風に引っ掻き回すのか!?

Round 1

ルーレットの結果、アカペラで1分×2ターンが初採用!イヤこれ絶対作為的だろ笑

先攻TKでスタート

地元春日部はこんくらい静かがだ』とリリシストな滑り出し。だけどせっかく珍しいアカペラなの、に悪い方面でいつも通りの早口でゲンナリ(毎回すみません、メガネ早口ってのが同族嫌悪でどうも好きになれない)アカペラだといつも以上に韻がないとリズムを感じられない、これは発見。

 

対する松島はゆったりとした落語のような語り口調で新鮮。同い年だけど、何歳か言えなかったTKのラップに対して『間違いは故郷だから誰にでもあるぜ 令和2年のMCバトルはそんな事揚げ足取ったりしねけんだ』と、まさかのぺこぱサンプリングw 

 

そこからバトル前に話していた撮れ高について触れる。確かにこの試合だけで4分あるから撮れ高的にはうってつけ笑 さらには「いつもと同じバトルじゃつまんねぇからさ」と言うと

TKにぶつかり、『あれ!?なんで俺がここにいるんだ 中身が入れ替わっちまった ~%#$% この体じゃ早口できねぇ!』と入れ替わりネタをぶっこんできて終了。もはやショートコントだなぁ!

 

TKはコントには付き合わず通常営業。本人からすると相手のペースに飲まれない為には妥当だけど、見ている側からするとちょっと肩透かし。『寝っ転がるのがラップ? まぁいいよでも中指(中略)お前は気にしてる撮れ高 でもやっぱりラップはこれだなってものを魅せる(中略)お前がここで寝っ転がって余計な事しようと 素人みてぇな事してんじゃねぇよ 』とスタイル否定からの自分はド真ん中で攻める宣言。

 

松島2本目、コントをスルーされたことに触れてから『いつもと同じラップしてるようじゃダメだよ アカペラはこういう間の使い方とか凄い上手くやんないと アメリカじゃ普通こうなんだぞわかってんのか?』とスタイルウォーズ展開。だけどちょっとキレがなくなったかな?

 

結果は4対1でTK勝利、あくまで王道を支持するジャッジに 

Round 2

8×2でBPMはLow、先攻TK

「やっぱビーツとライムだろ、お前みたいなイロモノペロリ」と、アカペラ後の1発目としてはこれ以上ない優等生スタイル

 

これに対し松島『ビートとライムが音楽上ではイロモノだって事忘れてんのか やっちゃいけない事試しにやってみるのがHIP HOPの始まりだぞ』と、口喧嘩強いスカしたヤツが出す、まっとうな論破をかます! ちょっとムキになって返すTKに、「明らかに雑になってる、焦ってる証拠だな」とさらに煽るw

 

結果は3対2で松島勝利。言っている事の真っ当さや、TKがペース乱されていて、徐々に松島ワールドに取り込まれていく。

 

Round 3

8×3でBPMはHigh、先攻TK

「ステージではふざけてるけど、実は真面目なのにステージで出さないのはダサい」と仲良いからこそステージ裏の話を出してスタイルを否定するも、『熱い事を言ったり熱い事がいえなくなったりするヤツよりも 見る度毎回ふざけてるヤツの方が真面目だろ』と今日イチのパンチライン!!!ほんとTKはそれなんだよ

この後の「自分が真面目だって分かってるから自分が真面目と分かってるんだ」を進次郎構文のサンプリングという人もいたけど、本人のあの苦笑いは単純に言葉が詰まっただけのように見える。

 

この後もスタイルウォーズが続いて、さすがにちょっと飽きてきたら「これがHIP HOP、それはHIP HOPじゃないって言うのはダサい」『自分が自分であることを誇る つまり残る』とここへきて王道のサンプリング、脚韻を入れて締める。散々フザケ倒してからのこれはズルい!

 

結果は4対1で松島勝利!先週のERONEさんと同様、長引くほど引き出しのなさが露呈していくからドンドン飽きてしまう。

 

ちなみにご本人の解説アップしてた。

まぁ、スタイルウォーズだから自分の必殺技で倒す人もいるし、相手の得意を封じて勝つやり方もある。ヒールは必要だよね

youtu.be

 

MC松島 vs ERONE

VTRでは松島を「姑息」「スキルで勝負しろよ」とベテランっぽい怒り方。松島は「ダンジョン以外で戦ってないし、現役感ない」とコメント、TKに続いて、王道vsアウトローの展開が予想できる

Round 1

8×3でBPMはMiddle 先攻ERONE

『マジで言い訳がましいなお前』と始まり『聴きたかない語り合い→ぶつかりたい→当たり合いまさにハイ』と踏みながらディス

松島は「言い訳なんてしてねぇ、てかモンスター俺のこと嫌いすぎだし、審査員も毎月あってるメンバーでチャレンジャーやりにくいし、これイジメ?公開処刑2020ってこれのことでしたか?」とキレる。

お前のジャッジ おさんが断でもお前の上がらない そんなことも分からない』と頭韻から恒例の名前ディスで『松島→格下→下手な作詞家→葛飾』 と踏む。もしかしたら「策士か?」だったのかも

 

名前ディスに対して『松島 格下で踏まれた事102回(ひゃくにかい)あるぜマジで』とアンサー、ERONEが両勘さんとミスったのに対し、『葛飾区亀有公園前派出所みたく俺は長く続くみんなが好きなラップする』ときちんと言ってから『お前が引っ越せアフリカ』 とまたも要所で踏んでくる

 

ERONEさんもペースそのままで引き続き『磨いてきた→さっき抱いてきた→シバいてきた→抱いてきた』と踏むと『韻踏合組合なお人なのに韻がすげぇ古いみたい』と返される!これもカナリ痛いとこ突いたと思ったけどそこまで沸かず

 

結果はクリティカルでERONE勝利。これはカナリ疑問だった。TK戦に比べると突飛さが減った分、ERONEさんのド真中の押韻ガンガンスタイルがよく見えたのもあったね。とはいえもう一本見たかったな~と思う時点で術中にハマってしまい悔しい…w

 

ERONE戦についてもご本人解説してるけど、こっちはちょっと負け惜しみ感ある。

www.youtube.com

 

 

【場外乱闘】ミステリオ vs 松島のbeef

上の動画がキッカケで、なんと本人ではなくERONEさんの後輩ラッパー ミステリオとbeef(ラッパー同士の喧嘩)に発展します。ERONEさんが少し怒っただけのボヤ騒ぎだったはずが、ミステリオが先輩にゴチャゴチャ文句たれる松島に怒りディス曲を公開。それに対してミステリオがアンサー、さらにミステリオが返す。

ここまでは当然ラップのやり取りだったが、ミステリオのラップのクオリティが低すぎると松島がガチギレしてマジの説教動画を公開するという展開にw

ミステリオのラップに対して、1フレーズ単位で文脈の崩れや韻の踏み方をダメ出し、改善案を出していく。すごいのが改善の部分で、メチャクチャ建設的なんですよね笑 「たしかに、こう返されたら『上手い!』って思うわ」と唸るようなモノばかり、仮に自分がミステリオだったら3日位泣き寝入りするほどのクリティカルヒット

 

ちなみにbeefという言葉の由来は、アメリカのハンバーガーチェーンのCMで他社の牛肉を小さいとディスった事から会社間で罵り合いが始まり、そこからこういった喧嘩をbeefと呼ぶようになったそうな

 

全編youtubeに動画が上がっているけど、詳細はコチラのブログでとても綺麗に事の顛末がまとまってます。

kokukoku.hatenablog.com

 

まとめ 

まず、アカペラいいね。新鮮だしもう少し頻繁に見たい。特にJUMBO MAATCHさんで見たい!チャレンジャーもアカペラ選んだらクソ上がると思うからぜひ、どなたかやっていただきたい。松島も次来るときは撮れ高優先で再度アカペラ選択もアリでいってほしい

 

松島は個人的にけっこう好きで、松島が策仕込んできたみたいに思われがちだけど、チャレンジャーはもう少し戦略練ってダンジョン挑むべきだと思う。未だに呂布カルマに「言葉の重みおじさん」ネタ降って返り討ちされるヤツはマジで対策してから来いよ

 

ラッパーに限らずバンドマンもだけど、音楽やってる人って過度に「自分の力が出せれば大丈夫」みたいな考え持ってる人多いと思ってて、もう少しプロモーションとか諸々、戦略的に進めてくださいよ~

 

R-指定の2代目ラスボス初陣から毎週更新中。

www.crying-thankyou.com

 

それでは