本来であればSeason8がスタートの予定でしたが、コロナウイルスの影響を受けて無観客収録。それに伴い通常のバトルから内容を変更し、MCバトル塾と題してラップ講座とモンスター陣のサイファーになりました。
🔥#フリースタイルダンジョン🔥
— ABEMA(アベマ)@今日の番組表から (@ABEMA) 2020年4月14日
\特別企画‼️/
レジェンドたちが教える
🎤『MCバトル塾』🎤
ラップが上手くなりたいゲスト
を迎え、フリースタイルラップを
一から教えます👨🏫
これさえ見れば
君も明日からバトルMC✨
テレビ朝日では今夜25時28分
ABEMAでは今夜26時05分から無料放送
※表記ルール→引用部分は色付けして『』、自分が要約した内容は黒字「」、押韻は太字 複合韻は下線
MCバトル塾
審査員もいなくて、モンスターが審査員席にいる。R-指定がアシスタントでもなく、引っ掻き回すわけでもなく、中途半端な立ち位置に(笑)
生徒はレイザーラモンRG、品川庄司の品川、シソンヌ長谷川、ダイノジ大地、紺野ぶるま、MAXのLINAの6人、ラップ好き芸人で出てくる人多め
Step 1 韻の踏み方
いまさら言うことではないけど、韻を踏むとは母音(aiueo)を合わせる事。まずは2文字で踏む事からスタート「ゃゅょ」を入れたり、伸ばしたり、「ii」など母音を重ねたり、言ってなかったけど「ん」や「っ」にする等アレンジも多々あります。
と、ここまでなら猿でもできるが、そこに深みを持たせるのが百戦錬磨のモンスターのなせる業、ただ母音を合わせるだけでなく言葉同士の響きが近い事が重要だそう。例えば「土地(tochi)」と「恋(koi)」では比較的異なる。
フワフワした立ち位置のR-指定が「響きを寄せながら踏むの最終形態はFORKさん。もはや同音異義語(子音踏み)の境地にいる」とナイスパス、
「恋(koi)→問い(toi)→土地(tochi)」だったり、「問い(toi)→土地(tochi)→ポチ(pochi)」と、言葉同士の響きを部分的に寄せることで韻が活きるとレクチャー。さすがライムセーバー!かっけぇ!
前々から気になってるけど、こういうのって音声学?どういう学問になるんだろう。発生の仕組み分かると韻の楽しみ方がグッと深まると思うから学びたい。
お次は3文字で踏む。ライムで踏むなら財布、ナイフなど真ん中がイで統一されていることで、先ほどの音の響きが近いが適応されてます。「果肉」ならまだ近いけど、ここで「家畜」とか「ナチス」が来ると響きが遠いのでイケてない踏み方になる。
紺野ぶるまはリアクション大き目で、回答は相変わらず際どい下ネタw ぶれないですねぇ
Step 2 自己紹介ラップ
次は鉄板ネタの自己紹介ラップ
お手本としてJUMBO MAATCHさん『今日はこの僕ジャンボがこのダンジョンに参上 皆の感情揺さぶっていく』とハニかみながら披露。
『俺は品川 仕事減って暇だな』
『私の名前はLINA ノリノリな いいな』
『俺の名前は大地 明日いくぜ八王子 そこで舐めるぜトローチ』
『俺の名前は長谷川 お前ラップ下手だから辞めたら』
aは「変えたら 帰ったら」と動詞の活用でハメやすいからいいよね。 自分も名前で踏める言葉考えら事あるけど、やっぱり素人がやると全然出てこない…
Step 3 ビートの乗り方
これ!これができないんだよなぁ ビートの掴み所を探すのが大事だそう
ドゥン ドゥン ドゥン カッ
みたいなビートに対して、スネアもしくは、低音の何発目を基準にするのがビートアプローチの違いだそう。他にはスクラッチの頭からなのか、1拍あける、前のめりに行くのか、入り1つとっても様々あるっぽい。
踏むタイミングが一定していると、やはり気持ちよい。最近のジャンボさんが顕著ですね。
生徒のみなさんのラップに対してラスボスRさんが全方位に向けて完璧なフォロー。先週はやること募集してたけど、Rさんやっぱりラップ講座イケるんちゃうの!?
自己紹介終わって来週は各ゲストに1人モンスターがセコンドについて個人レッスン。これは豪華ですな~~
モンスターサイファー
バトルの代わりにモンスター全員でこの日だけの特別サイファー。まぁ~~~かっこよかった! ただカメラの動きがすごすぎて、カメラマンさんどうやって撮影してたのか気になる。
各人のバースで良かったところ
1番手のTKは、悪い意味でいつも通り笑(うまいのは十二分に伝わるけど、新しい驚きとか、グッとくるモノが本当にない、刺さらない)
IDはクセが見えてきた。フレーズの繰返しだけど毎回まるで発音が違くてグルーヴが生まれる。『愛だろ→I Don't know』はイイネ!
FORKさんはIDの言葉を受けて『クーデター→自分でな』『Rich man→道は』カメラワークを見て『まるでカメラマンと追っかけっこ→国家権力よりもやばいラップ』『ここ今 非常事態だけどラップで越える実証したい』と今宵も即興性とバリ固の韻をキメる。
JUMBOさんは基本的には小節のケツで踏むけど、意図的に1回前倒して踏んでる。こちらも恒例になってきた1つの韻で踏み倒すスタイル!『発信→街→経ち→増し→投げぬ匙→マジ→許すまじ→ラガの味→仲間達→バカなダチ→宝の価値→勝ち→大げさなし→歌詞→進む足→続く旅』と16連コンボ。こう見ると前半で言っていた「音の響きが近い言葉」できちんと踏んでて、よりすごさが分かる!
呂布カルマはカウンター型なのでサイファーではそこまでと思ってたら『韻自慢の奴らの陰部チクチク 全部イジったまま放り出すスタイル』としっかりパンチラインきめてくる。
ERONEさんも相手いないとダイナソースイッチ入らないのか、そこまで脂っこくなかった。
締めはRさんで久々のフリースタイルで、モンスターの名前全員を入れてくるという粋な計らいを魅せる。
『手本はなくてもGet on the MIC エローンざ尋から受け取ったバース ミナミの帝王が2人 from欲望の街 ネオン砂漠 全盛期のTKファミリーばりにこの経験を走り書き 好きなようにフリースタイルするそこのガキ でも眉唾もんなライムじゃ アイスバーンの上でスリップさせられちまう だから気をつけなお前のトラウマ 後ろについてくるカルマ 好きなようにラップやるしかない首を狩るか IDセンスと自分の腕 それだけ俺ら身分を証明 ラップに感謝オールマイティな俺達が即興でジャムってロックするぜ』
※FORKさんが所属するクルー名はICE BAHN、JUMBO MAATCHさんのクルーはMIGHTY JAM ROCK、ERONEとジャンボさんは大阪出身
これはかつてSKY-HIがダンジョン2期の主題歌『Welcome To The Dungeon』でやったネタですね。
まとめ
さすがに新木場を押さえたうえで無観客収録はできないよね…苦肉の策とはしては最善だったかも。ありきたりになってしまうベタな企画でも面白くするのは流石プロ・オブ・プロですな。急な話だっただろうに出てくれたゲスト方にも感謝! 次週のバトルはモンスターがセコンドつくといえ、期待値上げすぎず楽しみましょう(笑)
R-指定の2代目ラスボス初陣から毎週更新中。
それでは