UNISON SQUARE GARDENの2020年の活動方針が発表されました。
年内のアルバム発売、去年やったカップリング曲ツアーの円盤、期間限定MV公開、歴代アルバムもサブスク解禁、有料の生配信ライブと情報てんこ盛り。改めて2020年始まった感ある。(本当だったら4月のファンタイムの会場でアルバムと円盤は発表してたんだろうな…)
この記事で触れるのは有料の生配信ライブです、「せっかく新しい試みやるなら」ということでリクエストライブ!!!!1人あたり票数は3曲まで!!!選びきれるかぁぁぁ直近3年やってない曲だけでもどれだけあると思ってるんだチクショォォォ
いくつか好きなバンドのリクエストライブには行ったりセトリだけ確認したが、なんやかんや言うて定番曲が多く入ってくるけど、一部の組織票が働くこともしばしば。例えばBIGMAMAでは一部の古参の努力によりライブ披露が極端に少ない『開き直ったピノキオ』がセトリ入りした。
業界屈指のツンデレバンドであるUNISONのたまにのサービス、こんな貴重なリクエストライブのセトリを定番曲に奪われてたまるものか!
本当はセトリ予想企画でやる予定だったけど、このタイミングで「ワンマンでだいたい各アルバムから1曲はやるのに、2ndの『JET CO.』の曲だけ入ってない」問題について、声を大にして言いたい。
メジャーデビュー後でチームの人数が増えたからなのか、悩みが多かった時期で、インタビューでも迷走期として語られることは多いけど、どの曲もメチャクチャ良い曲なのに不当な圧力がかけれれているのかを疑うほどに、近年のライブ披露が少ないのよ…(当時大学に入学したてで、UNISONを初めて見に行ったのが2010年の『JET CO.』のリリースツアーということもあって、アラサー個人の思い出補正をふんだんに盛り込んでお送りしていきます)
というわけで、どれだけセトリ枠から漏れているかを歴代セットリストをもとに検証しつつ、曲の推しポイントを語っていきたいと思います。
※カップリングライブ時と同様、LiveFansさんで調査
- アルバム概要
- メッセンジャーフロム全世界
- コーヒーカップシンドローム
- チャイルドフッド・スーパーノヴァ
- cody beats
- 気まぐれ雑踏
- キライ=キライ
- ライドオンタイム
- meet the world time
- 夜が揺れている
- アイラブニージュー
- スノウアンサー
- 23:25
- まとめ
アルバム概要
『JET CO.』はUNISONの2ndアルバムで2010年にリリース、12曲収録なのに総時間が50分切っており、1曲あたりの長さが短く、今聞いてもサクッと聞けるのが特徴。
ライブで披露していた曲の中から厳選した曲をまとめた当時のベスト的な構成になった1stとは対照的にアップテンポな曲が多く、コンセプトにある「遊園地」のジェットコースターの如く展開しまくるアルバム。
リリースツアーはこの時から全会場ワンマンで13か所周り、ファイナルは当時のワンマンでは最大キャパ渋谷AXでした。(約1500人)
メッセンジャーフロム全世界
2017年 fun time HOLIDAY 6(可変)
2015年 VINTAGE LEAGUE(渋谷クアトロのイベント)
どちらも1曲目で披露。マイケル・ジャクソンの『Beat It』を微かに感じるギターリフ、2分ちょっとの短い曲でありながら、UNISONの魅力を端的に表している「大さじと小さじの間の気持ちいいところをついていく」というフレーズから始まり「僕なんてダメ人間なんて本当は思ってない 少しくらいのシアワセ運べる力持ちなんです」等パンチラインだらけ
コーヒーカップシンドローム
2015年 プログラム continuedツアー(固定)
2014年 下北沢CLUB Que20周年イベント
数は少ないもの、2015年までは年に1回は出てきたが、それっきりもう5年披露なしってどないなっとんねん!この後の曲も、こんなのばっかりなので覚悟してください
アルバム的には入場ゲート抜けて、ここから遊園地アルバムの幕開け!最初のアトラクションはコーヒーカップになります。プログラム continuedツアーの時にイントロ鳴った時のフロアのリアクションがイマイチだったのが不思議なくらいライブ映えする曲。
UNISON印の速いメロディに\( ティン!カー!ベル!)/って叫べるし、後半のベースの暴れっぷり(ベースラインは勿論、田淵の動き的にも)も最高じゃん
チャイルドフッド・スーパーノヴァ
2018年 モンバス
2017年 ビバラ
ちょいちょいやってるイメージだけど意外とやってない。ツアーセトリにはプログラムcontinuedのみで、あとはイベントで唐突にやってくる。
アルバムの勢いをさらに加速させる。1st収録の『デイライ協奏楽団』をさらに悪ノリを追加したような曲。ディズニーランドで言えば「シンドバッドの冒険」あたりかな。
ライブでは確か田淵が「ワーン ツー ワンツースリフォ」とカウントからベースイントロだった気がする。この曲もキメに合わせて動く田淵の動きがキモい笑。宏介がドヤ顔で笛吹くやつですね。
ふと思い出したけど、昔mixi日記書いてた時は締めの言葉でセイグッバーイって使ってたなぁ(笑)
cody beats
2019年 プログラム15th
2015年 UNICITY Vol.1(固定)
UNISONの歴史の中で、最も不遇な扱いのシングル。2012年くらいまで、ほぼ毎回やってたのに、CIDER ROADツアー以降はセトリから外され、久しぶりのFCツアー初回でやるものの、自分はガッツリ落選してセトリ見てUNOと合わせて膝から崩れ落ちた。
去年の15周年ライブで約7年かぶりに聞けたんだけど、メッチャいい曲かよ、ロックバンドが鳴らすポップミュージックとして最高じゃん。細かく韻を踏んでる歌詞でギターの歪も少ないし、ロック馴染みがない人にも聞きやすいかと。
今聞くと「夜が明けないのを誰かのせいにして僕は君を失ってた 何度も繰り返して見えそうもない答えを遠くで問いかけるような」っていうフレーズは当時の田淵自身の心情なのかな
気まぐれ雑踏
2014年 下北沢CLUB Que20周年イベント
2012年 ビーハプ@下北沢GARDEN
これより以前は2011年のファンタイム3で、その前はなんとアルバムツアーというレア度の高さ…今のUNISONのライブでやるキャパだと合わない(狭いハコの方が映える)から、今回の配信ライブでやって欲しいけど、ランクインしないだろうなぁ
アルバムの中では小休憩曲。UNISONの静かな曲の中でも、かなり音数少ない曲。空間を埋めるために歌声の細かいニュアンスまで気合入ってて、声の表情が変わるのが色々変わるのが良き。あと間奏で入る田淵の口笛が無駄に再現度高い笑
キライ=キライ
2014年 下北沢CLUB Que20周年イベント
2012年 001ツアー(固定)
リリースツアー以外は2010~2011年のイベントで数回のみ、これも曲のカッコよさライブ映え度の高さと披露される頻度が不思議なくらい合わない。個人的にはBIGMAMAのロックラツアー対バンファイナルのママゾン2マン、クリープハイプ自主企画ストリップ歌小屋で聞いたのが覚えているけど、今思えば相当レアな瞬間に立ち会えていたんだな
アルバム的には後半戦スタート、物静かな曲から一転して荒々しいギターリフから始まりキメが多く、Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Cメロ→サビというあまりない構成で「その 他大勢」で区切ってメロディにハメたり、サビの「キライキライキライキライ」ってフレーズの繰返しだったり、UNISONでは珍しいブリブリのベースソロもあって、フックが多すぎて情報過多
っていうかQueの20周年のセトリ、イカレすぎだろw レア曲祭りってレベルじゃねぇし、リクエストライブこれの再演でいいんだけど
ライドオンタイム
2020年 Melodix Fes
2019年 UNISONトリビュート
まぁこれは僕をある程度知ってくれている人には言わずもがなでしょう!レディースエンジェントルメン、老若男女エブリバディ大好き!ライブで聞いて1番楽しい曲ランキング宇宙イチ!!どうかみなさんの清き一票を…
ツアーセトリには入らないけど、イベントでは準レギュラーくらい。個人的には気合が入っている2マンで披露されている。なんと、ツアーセトリにはCIDER ROAD以降入ってなくて、ここ3年くらいツアーセトリの予想には毎回入れてるんだけど裏切られる。なんでや(怒)!!!
ライブ序盤~中盤にやる4つ打ち枠として『instant EGOIST』や『君のもとへ』に代替されてしまうのが多い。
どちらも好きなんだけど、ライドンが聞きたいんだよぉぉぉ!!!!!!!!
自粛ムードになる前2月のイベントで約7年ぶりに聞けた時の感動はコチラに
曲に関しては長くなりますよぉ(食い気味)
このアルバムでは唯一の全編4つ打ち曲の曲。当時ロックバンド界隈では4つ打ち曲が増えてきた頃でリリース当時の田淵ブログで「意識的に4つ打ちの曲、パートを減らした」と言っていたけど、その中でアルバムに入れる程の渾身の1曲。
まずライブの時にやるギターのジャーン!!からの「レディースアンジェントルメン! ライド!オン!ターーーイム!!!」だけで天才。どれだけテンション上げさせれば気が済むんだ。からのドラムのスネア連打。四の五の言わずにブチ上げる意思表明ですね。そして「ライドオンタイム」連発。あーーー頭悪いけど楽しいポイントしかねぇな
そんなテンションMAXな出だしからAメロでは悶々としてて、それを音楽で吹き飛ばす感じがたまらないですね。2Aの「形はなくとも自信はあるから黙って眺めてろよ」も、当時の若さと状況があって、現状を打破したい気持ちが溜まりに溜まった結果書ける痛快なフレーズ
「心に雨降らせる正体突き止める前にご破算 なんて世迷言、適当に思いつくままに言葉を並べて歌いだせばミュージシャン」という田淵流のミュージシャンの表すパンチライン、これが段々と上げっていくメロディに合わせてバッチリとハマってるんですよ!1番好きなライン
あとBメロ前半Cメロ前半だけシンバルのリズムが裏打ちでなく、より細かく刻んでるのもポイント。Cメロも「この星の3分の2」どころか、この世のすべての楽しいが我が手中に収まっている感覚。「ライドオンタイム」コーラスしつつラスサビに入る直前が人生で1番楽しい瞬間。ジェットコースター再頂点ですね。
「ほら、今僕の目の前で何かが始まって 何かが始まって乗り遅れちゃだめだよって言ったんだ」というフレーズをライブで聞くときの感動たるや、世界が変わっていくというか景色がパーッと明るくなる感覚。UNISONの初ライブでこの曲を聞けた人は幸運です。
最後のライドオンタイム連発は、ここまで踊り散らかして体力の限界かと思われますが、首を振るとか腰を叩くとか、やり様はいくつだってあるので、最後の力を振り絞って踊り抜きましょう
meet the world time
2014年 桜のまえツアー(固定)
2012年 001ツアー(赤坂BLITZのみ)
001ツアーは初日の赤坂だけ、「楽しみすぎてセトリ忘れた」とか抜かして曲が半分以上違うという当時も思ったし今考えてもクレイジーでしかない企画でやったきり、イベントでも数え切れるほどしかなく、その前は2010年の秋ツアーmeet the autmnツアーって、これも不遇すぎる。
曲はもうこんな荒々しいメリーゴーラウンドないっすよ。シンプルかつキメキメのキメですね。デッデッデー! (ッツダッツダッツダッツダ)のリフで押し切る。今やったらTKOが更に音数増やしてくるんだろうな(笑)
自分の記憶が正しければ間奏で田淵がメチャクチャにヘドバンしてた。あとは「メリーゴーランッ!! メリーゴーランッ!!」叫ぶの好きだった~こうやって並べるとクラップだったり叫んだり、ライブででお約束事されてしまいがちな箇所が多いね。だから今となってはライブでやるのイヤなのかな?(最も、今やっても知っている人少なくてごく一部の人しかやらなさそう)
夜が揺れている
2019年 MODE MOOD MODE ENCORE(固定)
2016年 UNICITY Vol.1.5(固定)
その前はファインタイム4で1日のみ、FCツアーVol.1で、それ以外では2010年の2ツアー以降全くやってない。MMMアンコール?行ってねぇよ笑!セトリ見たらこの曲だけは悔しかった
激情バラードでUNISONにしてはメロディが非常にゆっくり、『キライ=キライ』から始まるアルバム後半戦で曲間ほぼ無しで、アップテンポな曲のみで個性を分けてここまで繋げる、アルバムの流れが最高だな~こういうのがいいアルバムだな~~~
アイラブニージュー
2018年 MODE MOOD MODEツアー(可変)
2017年 フジファブリック主催2マン
終盤のダメ押しアゲ曲もしくはアンコール締めで使われた。2013年までは準レギュラー的立ち位置だったのに、その後は『crazy birthday』や夜な夜なに完全に枠を奪われてしまった…曲のスケール感は広い会場に合わないのかなぁ
MMMツアー序盤の渋谷2日目からアンコール枠に入って、この曲聞けなきゃツアー終わらねぇよと50%の確立にかけて大宮行って、その時聞けたときの感動はひとしおだったし、余裕で楽しかったけど、思い出補正強いのかしら
この曲の発明は何と言っても「あぁアイラブニージュー 語彙がないから複合技」というラインですね。何度も嚙み締めたくなる。頭の良い人じゃないと書けない、最高に頭が悪いフレーズ。まぁ全編通して歌詞の支離滅裂っぷりが頭一つ抜けてるけど、その分メロディに乗った時の気持ち良さマジックも強い。
この曲も\(さんきゅーまいみゅーじっく)/だったり、ギターソロ前のクラップだったりお約束事になる展開が多い。まぁ僕くらい古参になると「アイラブニージュー」コール&レスポンス中の「ファンタとコーラ 全部ラブニージュー」とか、ギターソロでの前!後ろ!前前前!まで含めてお約束事だけど、知ってる人はどれ位いるのだろうか…(無意味な老害アピール)
スノウアンサー
2017年 One roll, One romanceツアー(可変)
2013年 fun time HOLIDAY 5(大阪のみ)
リリースツアー以降、OrOrツアーの可変枠になる前の披露は通算4回という驚異のレア度!4回も可変枠でツアーの1会場のみという。
UNISON屈指の音程が低いボーカルで、個人的にはスノウシリーズで1番好き。
初めてUNISON見た『JET CO.』リリースツアーファイナル@渋谷AXで、この曲やってる時の映像は未だに覚えてて、青白い照明で雪の結晶みたいな模様がゆっくりくるくる回る演出がメチャクチャ綺麗だったんだよな。アルペジオが降り続く雪をイメージさせる。
スノウシリーズ3部作に共通するけど、具体的な描写は少ないのに切なくさせる。あと本当にこの曲を、ライブで覚醒剤キメた犬の如く動き回っている田淵智也が書いてるのが信じられない。
UNISONのバラードって他のアーティストに比べてテンポもメロディも速いから、聞いてても感情が曲に入り込みにくい事があるけど、この曲はすごく入っていく。
っていうか2ndアルバムでこの表現力って、やっぱりボーカリスト斎藤宏介って化け物。今の宏介の声と表現力でじっくり聞きたいから、ライブより再録希望かも
23:25
2019年 fun time HOLIDAY 7
2018年 CDJ
アルバム内で唯一、今でも準レギュラー枠に食い込んでいる曲。ワンマンはもちろん、対バンやフェスでも終盤、時には1曲目に出してくる。非シングルベストの『DUGOUT ACCIDENT』に選出されたのも『JET CO.』はこの曲だけで、お気に入り度が伺える。(なぜかプログラムcontinuedツアーでは外されたけど)
思い出補正ってか、遺伝子に刻まれている部分があるけど、ギターリフ1つ聞いただけでブチ上がる曲が多い。
直近5年で考えても、武道館に2016トレジャー(初のフェスのトリ)にOrOrツアーにファンタイムと、ここぞという場面で投入されているイメージ。ライブに慣れすぎて音源で聞くとテンポ遅くてのっぺりしてるように感じるヤツですね。
個人的には終盤で聞いて「こんなに楽しい時間がもう終わってしまうの?終わってほしくないよ~」という感情が爆発して楽し泣きしがち。涙ぐんだ状態で見る光り輝くステージはまさに「揺らいでる風景も七色のステージに変えてキラキラ」
まとめ
おわかりいただけただろうか。この圧倒的な不遇さを!ここ数年でファンになった人は、聞いたことない曲が半分以上あるぞ!私たちは今こそ声を挙げなければなりません。メッセンジャーフロム全世界の声が力になる!!!
このような現状を踏まえて、私たちは3票をどこに入れるかを決めなければなりません。リクエストライブくらい『JET CO.』枠が多いセトリを見たいじゃないか!
とはいえ、当たり前のように『JET CO.』以外で死ぬほど聞きたい曲なんていくらでもある。定番ならフルカラー、場違いは外せないし、久々枠なら喜怒哀楽がトップだし、二月~だって聞きたいし、なんならアナザーワールドなんて聞いたことねぇよ!
っていうか、そもそもの話だけど、コロナ騒動落ち着いたら裏ベストというか準レギュラー以下の曲たちでツアー回れや!どうかお願いしますよ!!本当に!!!
それでは