椿屋四重奏2025の感想あれこれ書いてるんですが、何回ライブ見ても(主に中田裕二の)パフォーマンスに見とれてたり、やっぱり何回聞いても楽曲への好きや思い出が溢れてしまい、自分の中でライブの楽しさの根幹であるセトリについてあまり触れられなかったので、改めてセットリストの話(選曲や置き所)だけに特化した話、過去記事と重複あるかもでますが気にしない。
ライブ後終わりに飲みながら感想戦してるイメージでお送りします。ネタバレしかないため、豊洲参加される方は注意 ライブ後にお会いしましょう!
前提として、自分は初期の突き刺すロックからブッ刺さり、高校生にリアルタイムで聞いてたCARNIVAL 孤独のカンパネラを鳴らせが心の故郷です。
セットリスト
北海道以外は参加してるため各地変更点も入れてます
01 ぬけがら
02 終列車
03 群青
04 舌足らず(熊本、名古屋のみ、成れの果て)
MC
05 LOVER
06 硝子玉(仙台、名古屋で5,6順番入れ替わり)
MC
07 I SHADOW
08 いばらのみち
09 LOVE 2 HATE
10 シンデレラ
11 アンブレラ
12 紫陽花
MC
13 NIGHTLIFE
14 red blues
15 CRAZY ABOUT YOU
16 マテリアル
17 螺旋階段
18 恋わずらい
19 幻惑
20 空中分解
21 不時着
アンコール
22 小春日和(熊本のみ、永田貴樹サプライズ登場で舌足らず追加)
23 君無しじゃいられない
仙台のみ、裕二良ちんのみでアコースティック編成ひかりのまち追加
セトリ雑感
まず第一に、フロアの全員に「これ、オレが見たかったヤツだ…」って思わせるオタクの夢すぎるのよ本当に!
とはいえ~偽装表示やめなさい!!!!本当に!!UNISONでもこんなんあったな。こっちは数少ない情報から色々試行巡らせてるんだから、話と違うことされるとビックリしちゃうの、初日大阪は特にLOVERくらいからけっこう脳のリソース「あれ、薔薇ダイは?」に使われたからな
ライブ回数重ねて全体の熱視線感で忘れてたけど、仙台でふと「これ薔薇ダイ周年記念って言ってこれはないだろ」と思い出した。
これ絶対将来ボケたらどっちがどっちか分からなくなる。二十周年は意図せず薔薇ダイフィーチャー、リリース20周年謳っておいて一切アルバム曲ふれないのが酔夢譚ですよ。
次回TCR20周年(勝手にやる前提)の時に遅れてきた薔薇ダイフィーチャーでTCR枠なくなるやつ!玉突き事故で永遠にやれ!その次はCARNIVAL!こどカン!!そして置いてけぼりの深紅なる肖像でオナシャス
前夜祭から思ってたけど全体的にアルバム毎に配置するの、セトリ好事家として好みすぎて本当に勘弁してください。BIGMAMA、Shiggyで同系統の曲をブロック毎に区切るセトリやってたけど、椿屋はアルバム毎に世界観違いすぎるからアルバム通りに曲をまとめると結果的に系統も揃うというなんという伏線回収セトリ
軽くブロックごとに1周目触れる
オタクの大好物、アルバムの曲順で聞きたい、特に幕開けの1曲目2曲目の流れで(他だとシームレス繋ぎの2曲の再現とか)椿屋で言うと群青→舌足らず、ぬけがら→終列車。どっちはか予想できる、望みも持てる。やってほしい
→どっちもやればいいじゃない
なにそれェェェェェェェ あなたがカメリーアントワネット様?(最近、電車広告で英語だとcamelliaっていうの知った)UNISONでもやらんが!?冒頭突き刺すロックのみでオーバーキルでしかない。これ実現できるなら次回以降、別世界かロンサムお願いしてもいいですか?セットでもいいので
てか舌足らず、アウトロにある一瞬の無音、あれ中田裕二ハイキックタイムなのかよ…2010やってた?ないよね? 熱視線とロッキンで見たはずなんだけどな
後半で変わった硝子玉・LOVER順番入れ替わりですが、自分は変えた後の硝子玉→LOVERの方が好み。ともに前後と時系列近くなったし、LOVER挟んで硝子玉だと「あれ、まだ初期曲モード?どうくる?」と揺さぶられた。
硝子玉のイントロで高野さんのフレーズが前面に出てきて「初期曲が中田裕二現場初登場のこの方の手によってこんな風に変わる」というのを序盤に宣言する意味でも、硝子玉→LOVERの方がよい。
中盤が曲調に合わせて裕二のエレキ、アコギ、ハンドマイク、スタンドマイクとスタイル変遷していくのが見どころって二十週年で学んだけど今回もいいっすね~
「1番やりたかった曲」という紹介から『I SHADOW』始まり、久々だからフロアがアウトロ2段階なのすっかり忘れて沸き散らかして一瞬熱狂から覚めて(なじみがない人には戸惑いを与えて)から”あのドラムフィル”から始まる『いばらのみち』への流れ、今回のベスト繋ぎ賞ですね。そのまま新旧織り交ぜながらTCR、CARNIVALフィーチャーと進んでいく。やはりアンブレラ紫陽花の師玉の雨バラードは近い方がいいね。
TCRは正直、大人になってからだんだん良さが分かって来たくらいなのですが、今、ライブで聞くとマジでAORだな。リリース当時だと抑えきれない若さ故の情熱溢れちゃって熱量がむずかしかったのては? CARNIVALインタビューの時も「内に入り込みすぎたからライブも意識さて今回は外向けに」みたいなこと話してたし
NIGHTLIFEそんなにやりたいならもっとソロでやってくれ、ランナーの源流ですね。そしてBDツアーが人生初のツアー複数公演参加マンとしては忘れられない、本編後半の男の色気畳みかけブロックの中でもハイライトなred blues。ソロでもやって欲しいと思ってたけど、これは小寺良太ドラムじゃなきゃダメですね~というか『孤独のカンパネラを鳴らせ』は今聞き返すと中田裕二ソロ0枚目なんですよね。本人も「ロックバンドの制約取っ払った」と話しているように。なんだけど全曲良ちんのバカデカドラムがロックバンドの枠に引き戻そうとしているようにも聞こえて(本人に意図はないとも思うけど)そのぶつかり合いっぷりが最近好きなんですよね~
あと始まる前のハイハットも普通のシャンシャンとは違って シャンシャンシャン シャシャン デーン!ってジャズ寄り?なのも良い。
激しい曲はもちろん、バラードも横ノリ曲もぜーんぶ全部バカでかいドラムが踊ってる、良ちんがいたから椿屋四重奏というバンドがどんなソロアーティストもバンドも探しても出てこない音になってた。そんな中で微塵も負けない主張してくる永田貴重ベースも本当に唯一無二だよ
— しゅー a.k.a メガネかけてるだけ (@bumpofchokin) 2023年8月27日
ここまで来てアルバム毎フィーチャーセトリに確信持たせたうえで「ぼくが『これやらないとライブやりません』と言った曲」とさらにハードル上げて満を持してこどカンフィーチャー、本当にありがとうございました。二十周年の時は『いばらのみち』のみ当選で、初期中期メインになるのは当然と言えども実質全曲落選、唯一サプライズの『フィナーレ』に救われた(と同時に殺された)とはいえ、一抹の寂しさがあったのよ~でもCARNIVALフィーチャーはやはりアンブレ→ラシンデレラで埋まってしまった…(UNISONでもJETCO.枠が23:25で大半埋められる)とほんのり悲しんだ先の最大の僥倖、CRAZY ABOUT YOU(以下クレイジー表記)初日の断末魔っぷりよ。
そして花束を振り回しながらプロポーズする裕二、絶対結婚しような。先に距離感詰めてきたのはアナタだよね? 余韻に浸ろうとコーラス終わりからエンドレスリピートしすぎてもう2:45が1番よいっての覚えた。
男に生まれたから中田裕二にガチ恋も結婚もできないし曲の世界観もほぼ理解できないけど、女に生まれてたら同担拒否とか、超えちゃいけないラインを高跳びするかもしれないというアンビヴァレンスレンスの功罪。俺も1回でいいから裕二見た次の日、ホルモンドバドバでお肌プルンプルンになりたい。
高野さんのプレイがジャジーな感じだからの選曲なのかしら。二十周年でひとまず怨霊を除霊したから今回は楽しむ、楽しませるに専念したからなのかな?
そこからの今回の温冷交代浴繋ぎクレイジー→マテリアル、不時着→踊り子より激しい温度差って生み出せるんだね。そしてバラードは二十周年と全く同じ選曲。ゆるぎないチョイスではあるけど、死ぬまでにトワ聞きたいマンとしては唯一残った怨霊しろ(のびしろ的な)ですね。
てかすみません、今更だけど椿屋探訪と順番入れ替えじゃん。声出せなかったから? クレイジー君無し小春日和ってハッピー曲全部のせだったん?声出し禁止のご時世に!?!?
前回が本編締めの畳みかけがハンドマイク曲集中だったけど、今回はハンドマイク、ギタボと2曲ずつを経てバラードで締め、完璧な配合。またある手札を一度にくらう感覚。たぶんだけど九頭龍閃てこんな感じだと思う。そりゃ必殺技だわ。でもMCで「こっから最後畳みかけです」って言われた時全員が「あれ?まだ小春日和も幻惑もやってない、恋わずらい螺旋階段君無し空中分解あたりは確約とはいえ、まさかやらないなんてある?」ってちょっと不安が頭によぎったはず
それにしたって螺旋階段→恋わずらいでフロア中ぐっちゃぐちゃに濡らした後に幻惑→空中分解って何度目のオーバーキルよ。私が考えた最強のロックバンドが今この瞬間ここにいる。
締めの不時着、現存時代のセトリ入りはアルバムツアーと熱視線8くらい?やっちん抜けて再出発の鐘を鳴らした曲が、二十周年大阪の「これもまた正解」MCを経て、本人にとって「宝物のような曲」がというMCとともにライブ本編を締めくくる。最後のフレーズの「ここがどこであろうと僕は構わない」の意味が年を経てどんどんポジティブに変わってくのが泣ける。
これ死ぬまで言い続けるシリーズなんですけど、椿屋四重奏二十周年を経てからの『流星群』のサビの歌詞の意味が変わっちゃったんですよね。
誰かの手にした奇跡ではなくて
君だけが知る喜びが映ってた
僕が望むのはそれだよ
見上げた夜空は輝きを増して
柔らかな光が君を包んでいく
それが何よりも綺麗だった
椿屋はいわゆるロックバンドのサクセスストーリーではなかったかもしれないけど、こうやって解散から10年以上たって動員増やしてこんなにもたくさんの人が刺さった棘が抜けずに、現役の頃よりも広い景色を見ている。それは何よりも綺麗な、中田裕二さんしか知らない喜びなんですよ(号泣)
さらにアンコールはハッピーセット。探訪の時のクレイジー君無し繋ぎも中々に結婚式だったけど、君が僕には欠かせないのさ→ 君無しじゃいられないって、こっちもほとんどアイラブユーの和訳ってかほぼ同じこと言ってるじゃん。さっきの「あれこれ万が一やらない説ある?」を綺麗になぎ倒していただき誠にありがとうございました。
「現役の時はよくこれで締めてた」というMCも、往年に思いを馳せる良いスイッチなのよね。
二十周年との比較
ここまでで一区切り、続いて全体感ですね。インアウトをセトリ順に列挙すると
イン
ぬけがら 終列車 舌足らず 硝子玉 I SHADOW LOVE 2 HATE NIGHTLIFE red blues CRAZY ABOUT YOU
だから最後のボムがデケェって…
アウト
プロローグ 手つかずの世界 成れの果て 共犯 導火線 踊り子 フィナーレ ランブル かたはらに
二十周年完璧だったからな~サプライズ枠の導火線、フィナーレ、ランブル、かたはらにくらいしか変更ないと想定だったけど思ったより変わった。共犯とプロローグ抜くのねって、手つかずも裕二あんだけ今も違和感なくできる言うててナシ、
インディーズごっそり抜いてメジャー増加。復活ライブとしては初期中期多めになるのが定番なのですが、それにしたってアンコールツアーで後期をこんなに好待遇してださって…ありがとうね
続いて置き所 使い方が同じか異なるか
近しい
LOVER シンデレラ アンブレラ 紫陽花 マテリアル 螺旋階段 恋わずらい 君無し
序盤のLOVER、初期と後期のロックを分かりやすく提示ですね。マテリアルは置き所としても本編クライマックス前のバラード締めというエース級の扱い。最後の3曲は言わずもがな、変える方が難しいくらいだけど、もし次あるなら螺旋階段を前半盛り上がりピークに持ってくるとかみたいな~恋わずらいもCARNIVALツアーでは別世界→クレイジーの次でまさかの3曲目だもんね、イカレてらぁ
変えてきた
群青 いばらのみち 幻惑 小春日和
群青は前回サプライズ枠だからそりゃそう。いばらのみち 往年(熱視線8、BRIGHTEST DARKNESSツアー)の使われ方~ 前回はハンドマイク3連発の並びでキャリア後期アンセムということは高らかにアピールできましたよね。
そしてなにより幻惑 もーーーーーう本当に最強どこで出しても間違いない 死者蘇生の冒頭2曲としてプロローグからの流れは歴史に残るくらい再結成セトリとして完璧だった。今回は本編締め前、しかもハンドマイクからギタボへの切替え、最強のギタボがだよ。次回は往年の使われ方の本編もしくはアンコール締めでオナシャス
小春日和 真ん中のバラード明けからアンコール1曲目。小春日和 君無しの順だとより多幸感が相乗効果
こんな感じ!結局この曲好きなんだよね話が多かった気がするけどモウマンタイ。感想戦のお供になれたら幸いです。
それでは