※注意 本記事はアルバム発売前に書いたものです。前情報ナシで勝手に聞いた気になってアルバム全曲語ってみようという企画のため、実際にアルバムを聞いた感想とは異なります。
UNISONのアルバムが発売されます。普段はセトリ予想をしてますが、アルバム発売時にはアルバム全曲予想みたいな企画をやります。が、一歩踏み込んで「聞いたテイで解説、インタビューで言いそうなことも捏造した、存在しないアルバムレビュー」でお送りします。
元々、MODE~の時の曲順当てクイズ企画から派生して、アルバム曲予想をしていまして、同じことやっても芸がないのでね(本当はパトベジでやりたかったけど、転職活動~引継ぎで多忙だったので断念)
インタビューとかなるべく読むの控えて、UNISONアルバム全曲予想して全力で振り回されていくスタイル決めてみた。半分くらいは願望だけど買う前に投下しとく。 pic.twitter.com/GbtSnJE2jJ
— しゅー a.k.a メガネかけてるだけ (@bumpofchokin) 2018年1月24日
と、意気込んだものの結婚式準備やら、その後仕事すっぽり投げてたツケが回ってきて、またしても時間が取れず、1月の発表からあっという間に発売週に…笑 完成度はともかく、放流します!また次のアルバムでリベンジしよう。
事前に把握した情報は以下
アルバム曲順
アルバム発売決定記念 生配信トーク
公式サイトインタビュー
以降でアルバムコンセプトから、各楽曲への話に進んでいきます。レッツゴー
【参考情報】
01.スペースシャトル・ララバイ
02.恋する惑星
03.ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ
04.カオスが極まる
05.City peel
06.Nihil Pip Viper
07.Numbness like a ginger
08.もう君に会えない
09.アンチ・トレンディ・クラブ
10.kaleido proud fiesta
11.フレーズボトル・バイバイ
UNISON SQUARE GARDENのニューアルバムを聞いて思わず吹き出してしまった。しかし、よく考えると、ここまで考え抜かれた「活動歴が長いロックバンドのアルバム」もないだろう。作詞作曲を担当する田淵智也は近年のインタビューで「ロックバンドには新曲そんなにいらない」と度々言及していたが、その結果、全曲が過去のUNISON楽曲を彷彿とさせるフレーズが散りばめられたアルバムが届いた(自分の誤字で笑っちゃったんだけど『ララ・テイル』ってアルバム曲感ある)
「ここ数年のUNISONの活動としての集大成になりますし、20周年は派手なことやるので前年の今年はコアコアな人に媚び売っておこうかと」なんてこと田淵が語るわけがないだろう。
ライブ盤限定の『Nihil Pip Viper』では象徴的に過去曲からサンプリングし、『kaleido proud fiesta』 と『カオスが極まる』はポップとロック両輪でアンセムをアップデートしている流れの延長線上にあるため、決してマンネリ感はなく、新しいがどこか懐かしく聞くことができる。
また、コロナ禍でライブができない中で行われた過去ツアー再現ライブも影響している。田淵ブログでは「100曲出した後の新曲は過去曲に勝てない」とコメントしていたが、とはいえ思い切ったアプローチである。
「J-POPはひっくり返ると思って作ったけど、世の中ひっくり返らなかった。でも今聞くとどの曲もメチャクチャ良いですよね、シングルでは「過去曲と被らないように」を常に意識してましたがアルバム曲なら逆に意識することを制限としました。100曲のどれかの親戚の子なんで仲良くしてください」と田淵は冗談交じりに語ってくれてなどいない。
01.スペースシャトル・ララバイ
SEでロケットが打ちあがる音、勘の良いリスナーならこの時点で気づくかもしれない、CITSやIzzy以来のSE始まり、そしてロケットといえばJET CO.のライドオンタイムだ。(ライブアレンジがあるため、音源のみで利用)
2分台の短い曲ではなく、1曲目から派手に幕開けるアルバムはなんとCIDER ROAD以来となる。同期音源はないものの、3人だけの音とは思えない音数の多さ、ド頭から「あぁ、自分は今、UNISON SQUARE GARDENのアルバムを聞いているな」と強く感じることができるだろう。
02.恋する惑星
まさしくロケットスタートなアルバムの勢いそのままに早くもクライマックスを迎える。惑星たちがダンサブルな時から始まる恋、ここまで明確にライドオンタイムが引用されるとは、同曲に対するメンバーからの厚い信頼がうかがえる。PVも公開されリード曲となっている好待遇っぷり、これは元ネタ曲と合わせてセットリストが楽しみだ。
新曲解禁前に予想!UNISONアルバム2曲目『恋する惑星』はライドオンタイムの続編で踊り狂ってた惑星たちのラブソングでアルバムの勢いつける最強ポップ曲!Cメロの「この銀河系こそがダンスホールなのさ」はメロディ含めてフロア爆アゲ間違いなしですね〜 #NinthPeel
— しゅー a.k.a メガネかけてるだけ (@bumpofchokin) 2023年3月28日
03.ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ
続いてはUNISONアルバム曲に脈々と受け継がれている(古くはデイライ、チャイルド、最近ではスロウカーブあたり)ヘンテコギターリフ曲である。奇妙なタイトルから連想される田淵智也の言葉遊びの真骨頂と言える。ギターソロ前の「くだらん文句は門前払い」は久々にフロアからの声も聞きたい、アルバムの流れで聞くと軽い息継ぎ曲のように聞こえるが、聞きこんでいくと展開が多く、さすがはUNISONといったところだ。
04.カオスが極まる
fake town baby、PJの錚々たるメンツがひしめくロックチューン枠の最新系、MMMのfake~と同じ立ち位置の4曲目なのも運命を感じる。ロック曲最新系としてトラップの同期音源ぶつけるのはお見事な一手だった。冒頭のロケットのSEを除くと、初めて3人以外の音が鳴っているため、シングルで聞く以上にこのトラップビートの異物感が強調されているのも、アルバムの妙と言える。
05.City peel
ここでモードが切替わり、UNISONには珍しいシティポップライクな曲一聴した印象では『静謐甘美暮抒情』が近しいだろうか。(時間切れもあるけど、マジで思いつかなかった…)
06.Nihil Pip Viper
シュガーソングのドラムフレーズが分かりやすいが『プログラムcontinued』のような歴代の楽曲を彷彿とさせる箇所が散りばめられている。(歌詞や曲の展開で過去曲オマージュを色濃く感じた本企画のキッカケになった曲、これを「ロックバンドのフツーに出した新曲」とすれば、フツーに出したアルバムもそうなるのでは? 元ネタ集の記事を書いているが、約1年半下書きで眠っている)
07.Numbness like a ginger
(アルバム発売特番でちょっと聞いちゃったから一聴した感想)軽快なピアノが入ったポップなサウンドで『mix juiceのいうとおり』と『CAPACITY超える』を足して2で割ったような曲だ。
08.もう君に会えない
タイトルの通りの曲でUNISONには珍しい、まっすぐな言葉選びのバラードである。アルバム曲中、サウンドだけでいえば今までUNISONがあえて手を伸ばさなかった、UNISONの個性から対極的な、音数の少なさが際立つ、一音一音広く響いている曲だ。「それこそ『いつかの少年』はインディーズの大昔からあるけど、CIDER ROADのリバイバルで久しぶりにライブでやって、良さと若さをどちらも強く感じたので、今のUNISONでやってみたがテーマです」とインタビューで田淵は語っていない。
余談ではあるが、『夢が醒めたら』が映画『ラ・ラ・ランド』の勝手にタイアップシリーズと言われていたが、今回意図せず『バビロン』にも重なる部分があるとは、やはり持っているバンドである(映画見たばかりなので言いたかっただけ)
09.アンチ・トレンディ・クラブ
みんな喜べ、『Micro Paradiso!』や『instant EGOIST』と同じ、UNISONのライブに足繫く通う”物好き”達の大好物な曲だ!
こちらはアルバム発売のニュースを見た瞬間から「なんてUNISONらしいタイトルだ」と笑みを浮かべたファンも多いではないだろうか。そしてその期待を上回る田淵節が展開されている。これ以上は是非とも、前情報がない状態で物好きな貴方の耳で感じてほしい。
10.kaleido proud fiesta
オリオン、リニアブルー、ハモナイ、アイワナと歴代タイバニ曲サンプリングなのは言うまでもない。(別記事が下書きにあるので、そちらを公開予定※いつになるかは不明)
こちらも偶然か必然か、「バラード明け、アルバム終わりに向けて一気に駆け抜けていく」というアルバムの立ち位置が『Poplus Poplus』のオリオン、また2022年のツアーではキーとなった10%~と同じである(と思ったら間に1曲挟んでた…笑 けど役割的には同じな気がするので残す)
11.フレーズボトル・バイバイ
『Cheap Cheap Endroll』や『Simple Simple Anecdote』と感じ、2分台で駆け抜ける曲で、拍子抜けするほどにアッサリとアルバムは収束していく。
時代に逆行するUNISONのスタイルを、手紙を瓶に入れて海に流す「ボトルメール」になぞらえている。そういった自身のスタイルと世の中の距離感を茶目っ気交じりに歌うのは、田淵がリスペクトをしているthe pillowsの影響が色濃い。
いかがでしたでしょうか。本当は全曲で「この曲の元ネタはこれ」というこじつけや、捏造インタビューをしたかったけど、冒頭2曲のライドオンタイムしかできなかったのが悔やまれますね…やりたかったことの半分もできてない笑!! 今回の企画はもちろん、ツアー前のセトリ予想もだし、最近遠征を兼ねて旅行に行く機会が増えて改めて思うけど「1番楽しいのは始まる直前のあーだこーだしてる瞬間」なんですよね。
アルバム聞いたら答え合わせだ
曲聞いてない状態でツアーのセトリ予想したので、よろしければ
それでは