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ERONEが過去イチでキマってたが、ISH-ONEのNYスタイルに持ってかれた フリースタイルダンジョン雑感(2020/03/10放送)

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ダンジョン今回から新Recになります。Season7 Rec5-1は、UMB徳島予選を三連覇中のT -STONEが参戦。初戦でERONEに惜しくも敗れるも、続くチャレンジャーは2002年のB-BOY PARKベスト8で今はNYにいるISH-ONEが登場しTKを撃破!

ガンギマリのERONEさんすごく良かったけど、ISH-ONEが即興のライミングや口喧嘩でなく、純粋なラップのうまさやフロウのカッコよさで魅せるスタイルで久々に勝ち上がりそうな予感!

 

本編とは関係ないかと2月収録ということもあって、観客だけでなく、審査員の漢さんまでもマスク着用という貴重な回になってます。

 

 

  

※表記ルール→引用部分は色付けして『』、自分が要約した内容は黒字「」、押韻は太字

 

T-STONE vs ERONE

20歳にしてEPリリースにイベント主催までやってるらしいが、見た目が田舎のヤンキーすぎる笑ERONEさんは「曲は良いので、バトルしなくても?」とコメント

www.youtube.com

Round 1

8×3でBPMはHigh、先攻T-STONE

先攻取った割には無難な感じで「調子はどうだ会場?俺は徳島から来た!あんたのフロウはどうなんだ?」と煽る。

ERONEさん第一声『お客の調子はいいけどお前の調子が悪いんじゃねぇか』とバイブス全開で返すと『俺も大好きだぜ徳島県 でもお前よりフリースタイル得意やで 目回ってんのか鳴門海峡 俺がフリースタイルやると最強』名前や地元で踏んでくいつものスタイルだけど、今日は何やらバイブスがすごい。

 

T-STONEは『フリースタイル得意やで 俺はラップして得したで』と関西の言葉遣いで応戦するもその後カウンターパンチが出ず、そこへERONEが猛ラッシュ『お前の曲は好きだぜ『Already Know』まだ新人としては上出来よ でも俺のライムの方が宝石箱 もう1回言う 新人としては上出来だよ』続いて『楽しんで帰れよライブだけ 俺とやろうだなんてだいぶ早ぇ 俺は拘ってる細部まで』と若手潰しとして最善な攻め方。

”宝石箱”で微妙に踏み切れなかったから、もう1回”上出来だよ”と微調整した後に”俺は拘ってる細部まで”と続けることで、前の小節のミスのカバーしつつ自然な文脈で踏む、芸の細かさが伝わるバース。

 

相変わらずパンチが出ずT-STONE「勝手に出てきたのはお前だろ、殺生よりもセッション」と返したが、ERONEのバチバチ戦闘モードに対してそのスタンスは悪手だったな~ せめてもう少しフロウで沸かせないと押され気味に見えてしまう。

最後はERONEさんダメ押しの『ここは俺の住処だ 俺の相棒はこのスピーカーだ お前が来たんだろこの場所に』とアンサーに加え『着てる柄シャツWar is Over 一発で終わるんだよ Peaceって書いてるけど目つきは全然Peaceじゃねえな』と着てる服でディス。T-STONEもだけど、メンチきりまくってるアンタも相当目つき悪いぞwビジュアルだけなら完全にヤンキー同士のナワバリ争い

 

結果はクリティカルでERONE勝利。相手が立上る前に殺る。ERONEさん相手のバース聴いてる時からボクサーみたいな殺気で、前にIDが言ってた「恐竜モード」全開でしたな~こうやって文字に起こすと「踏む数が減った代わりにガラ悪くなったFORKさん」って感じもする。

 

やってることは地元や曲名で踏んだり、若手に対するベテラン格の違いアピール、着てる服をイジりとベタ中のベタなんだけど、気迫と合わせて押し切った。

 

ISH-ONE vs TK da 黒ぶち

続いてISH-ONEが登場年齢的にはベテランだけど、ニューヨークで活動してヨーロッパでもライブなどワールドワイドに活躍している人らしく、同じHIP HOP村でもダンジョンとは対極的な場所にいそうな人がなんと17年ぶりにバトル復帰。

前回のRecでライブで出た際に「呼んでくれたらかまします」と宣言して参戦したとか!

 

参戦の理由は「ダンジョンに出てない凄いラッパーは他に沢山いるから、自分が出てその礎になるなら身が滅んでも良い」と早くもパンチライン 2002年のB-BOY PARKでベスト8という実力者らしいけど、それこそエミネムの映画『8マイル』の時代にバトルしてたんだな…

Round 1

8×3でBPMはLow、先攻TK

いつも通り手堅く「ブランクの間ずっとやってきた、なぜ今更来たかちゃんと語ってくれ」とジャブ、対してISH-ONEは『簡単→ガンガン→シャンパン→残飯→バイバイ→ハイハイ』と踏み方はちょっと雑だけどフロウがとても新鮮!これがウワサのNYスタイル?

 

返すTK「リハーサルと一緒のラップで即興すら感じない、饒舌よりも情熱求める」だけど引き続きフロウ推しの中に『審査員→チンパンジー』と印象的に踏んでくISH-ONE

 

それでも即興推しのTK、んー別にラップがカッコよければ即興でも仕込みでもよいので、荒さがあるけど手数で押し切るTKは分が悪い、言うことないから他でディスりづらいのかな?

 

超ヤバイフロウ推しも引き続きだけど、最後は『エイリアン→Asian→政治犯→0時半』と中々に飛距離がある踏み方もする。そうそう、こういう重い1発には負けちゃうんだよ笑

 

結果は3対2でISH-ONE勝利!

 

Round 2

8×4でBPMはMiddle、先攻TK

結論から言うと、TKの「コイツは即興じゃねー」ディスが空振りし続けISH-ONEのフロウが会場を掌握した。

「どうせネタなんだから先攻後攻関係ないだろ」とまだ仕込みディスを早口でまくしたてるTKに対し、ゆったりなフロウで『真面目な君のメガネのその先に俺がちゃんと見えているか?』と即興に拘りすぎてメガネ曇ってるぞと指摘

 

TKも「2バース聴いてもアンサーがねぇ言葉が浮かんでは消える、透明人間か?」と良いパンチでたけど会場がISH-ONEのフロウに魅せられてきてしまったからそこまで沸かず、もう少し早く出たら良かったのかもね

 

たしかにISH-ONEさん、アンサー返してないし言ってる内容もそこまでないけど笑、ビートアプローチが多彩。字幕があると中身のなさが見えやすいけど、会場で見てたらメチャクチャ沸きそうだもんな

聞かないタイプにはいくら言っても暖簾に腕押しで、頑張って言うほど空回りしてしまう

 

結果は4対1でISH-ONE勝利!優等生スタイルのTKには相性悪かったね

 

まとめ 

T-STONE良かったけどなぁ、バイブスに加えフロウも良さげだったけど、それ以上にERONEさん仕上がってた。

ERONEさんもバトルのブランク長かったしダンジョン以外でのバトルはない?けど、段々バトルの感覚が戻ってきているのかもね。前Recも良かったけど、これは過去イチだったと思う。

 

ISH-ONEは久々に勝ち上がりそうなチャレンジャーの雰囲気がする!個人的にMCバトルは「どっちのラップがイケてたか」の勝負だと思ってるから別にアンサーは必須ではない。TKは即興原理主義すぎて無理だったね。

むしろLickie-GやMU-TONみたいに、基本は自分のラップスタイルを見せて要所要所で固く踏んだり返す方が勝ち上がってる。

 

来週は呂布カルマ降臨するけど、ここで呂布倒したら勢い付きそうだな。モンスターは対話で強い人が多い分、相手のラップ聞かないゴーイングマイウェイな人には弱いね、フロウで魅せるJUMBO MAATCHさんやIDとディスなしのセッションみたいなバトル見たいっす!

 

 

R-指定の2代目ラスボス初陣から毎週更新中。

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それでは