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フィロソフィーのダンスがフィロのスである必然性 ベストフォー最後の曲『フィロソフィア』

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フィロソフィーのダンス現体制最後の曲『フィロソフィア』が、ついに世に放たれました。おとはす卒業ソングということになり、史上最大の泣笑い祭りへの招待状が届いてしまった。

 

「たまにはリリース日の熱量そのままに書き散らすか~」くらいの軽いノリで書き始めたが、最終的にグループ名の略称である「フィロのス」に秘められた概念(オタクの勝手な解釈です)、フィロソフィーのダンスがベストフォーになった必然性、卒業ライブまでの時間や新体制だったり、クソデカ感情を書き連ねた論文になった。

 

 

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メンバーと楽曲提供のtofubeatsのコメントがもう泣ける

 

曲調

tofubeats印がデカデカと書いてある楽しさの中に少しだけセツナ感があるリフに、ほんのりラテンを感じる4つ打ちダンスビート、歌メロもサビのストリングスもメチャクチャハッピーな曲。

そもそもtofubeatsの楽曲提供、ましてやアイドルになんてメチャクチャ久しぶりじゃないですか?ポップに振り切ってるtofubeats大好きなので、これだけで優勝した。

女子流との対バン見たばかりで『Come On Honey』も聞き返してたタイミングだったけど、この曲のメガ進化Ver感あるな

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私には見えます、卒業ライブの野音でフロア中が泣き崩れながらも両手を精一杯ワイパーして涙もヨダレを巻き散らしながら踊る姿が、サビのストリングスの音が大きいのはフロアの嗚咽をごまかすためです(断言)

 

自分の予想は普通に外れでしたね

 

歌割が細かくて4人の声が早々にアッセンブルする曲が好きでして(好感度上げたいとか)今回はマジでそれ

歌割はこんな感じでさすが卒業ソング、過去イチおとはすパート多い。そして安定の2番であんぬちゃん登場=名曲の法則

1A 4人リレー
1B 奥津さん
1サビ ハルちゃん おとはす
2A 4人リレー
2B あんぬ
2サビ 奥津さん あんぬ
Cメロ おとはす(ラップ)
落ちサビ  おとはす ハルちゃん
ラスサビ 全員ユニゾン

 

なにより念願のおとはすラップを、最後の最後で最高の形で聞くことができました。十束おとは、きゃわわボイスもセクシー低音もラップもできる万能ボーカリストになるだなんて誰が思ったか!?

2サビ後のスパイスとして、ドカドカ鳴るドラムに透き通った声のラップ、これが聞きたかったのよ~ってかこんな完璧ラップにバースかぶせ出来ないの?野外だし声出しどうにかならないっすかマジで?

 

落ちサビもおとはす、そこから最近では恒例の慈愛に満ちた日向ハルさんを経てのユニゾン、分かっていても泣いちゃう

 

PV

んじゃこのほぼ水着の奥津さんはァァァァァァァァ!!!!!!!!

 

2017年にメンバーだけで行った沖縄旅行のリバイバルということで、当時行った場所に再訪して同じ構図で写真を撮ったりする旅行ムービー、エモエモのエモです。

当時の奥津さんブログ、写真が多くて助かる&加工の仕方に時代を感じる

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2017年生誕祭のメインビジュアルの水着は沖縄旅行で撮った写真だったな~

 

海辺で実質水着なのが『アイムアフタータイム』、溢れる旅行感と奥津さんが3人をグッと寄せてる(0:27~)のが『サンフラワー』(これを奥津さんがやるの、なんだかんだ言ってリーダーやってるよな!!!!)、写真とおとはす運転で車に乗ってるのが『ヒューリスティック・シティ』、カセットプレイヤーは『エクセルシオール』のティザーのCDプレイヤーを彷彿とさせる。多分気づかないだけで他にもあるはずなので、教えてください。 

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乾杯シーン(01:00~)でちゃんとチーム吞兵衛とチームノンアルコールなフィロちゃんズ久しぶりに見るな笑 

あんぬちゃんのあえて細かくは触れないツイートが気になっていたが、まさか沖縄旅行先で祝ってもらっていただなんて… 最後の最後まではすあんぬ尊いな

 

みんなそうだけど、落ちサビの「君と結んでる絆 簡単には手放さないよ」で4人で指切りしているところ(3:10~)でエモさ限界突破

数字的なことでいうと『サンフラワー』は3バージョン作って再生数が分散してしまったが、今回はエンドロールという形で1曲でオフショットも含まれているから、これだけ集中的にガンガン回すぜ!

 

ちょっと小言、エンドロール前、カセットのA面B面を変えていて、B面には「フィロソフィーのダンス」しか書いてなかった。→新体制1発目の曲のPVで「カセットに曲名が追記され、カセットを変えていたのは新メンバーでした」みたいな展開を予想しましたが、今この瞬間は先のことは考えないようにします。

 

歌詞 『愛の哲学』からの『フィロソフィア』

『サンフラワー』『愛の哲学』に続いてベストフォーを体現した曲。ラッパーのボースティング曲みたいなノリで「ウチら最強~友情永遠不滅」みたいな曲を量産してるな笑

 

ラッパーついでに言うと、1Aの奥津さん、シラフで見るとMCバトルで勢いで身の丈に合わないこと言っちゃう若手MCくらいの誇張表現だけど、今この時はそんなの関係ねぇ!ただ、最後に「友よ!」があることで、これは身内寄りな言葉なのが分かり、誇張っぷりも軽減される。そんなに大きいことを想い合える仲の人たちなんですよ、ベストフォーは(涙)

 

愛、宇宙、世界、地球、キーワードだけ見ると本当にスケールがデカい、ハロプロっぽさすらあるが、歌っていることはあくまで目の前にいる君という、ミクロとマクロを端から端まで振り切ったカメラワークな歌詞

 

メッセージは増補改訂版『愛の哲学』と言ったところですかね。

インタビューでメンバーそれぞれ「愛とは何か?」をテーマに論文を書いたと語っていた。テーマがそれぞれ以下

佐藤まりあ 相手からの見返りを求めないものこそが愛だ
奥津マリリ 容赦なく、躊躇なく愛する
日向ハル 物事を広い角度から見ること
十束おとは 興味と情熱を持って接すること

出典

www.thefirsttimes.jp

 

『愛の哲学』では奥津さんあんぬの「容赦ない愛」が主軸になっていたが、『フィロソフィア』ではハルちゃんおとはすの「知る」の部分を再度すくってくれている。

 

それが集約されているのがおとはすラップ

知ること愛すること それすなわちフィロソフィア

なら誰かを愛している人 みんなが哲学者

一人じゃ生きていけない 生きられない 

この地球にいるのだから

 

キーワードはタイトルにもなっている「フィロソフィア」

フィロソフィアは英語のフィロソフィーのもとであるギリシャ語。語源は「フィロス=愛するの名詞形」と「ソフィア=知恵」の合成語で、知恵を愛するという意味。都道府県ではない、言葉通りの「愛知」なんです。

 

※改めて「哲学」という言葉を理解できた。「フィロソフィア」はリンク先からジャンプ可能。個人的にはWikipediaより分かりやすかったです

kotobank.jp

 

しかもこの「フィロス」が意味する愛は、愛の中でも友愛の意味が強い。

 

ここでふと、フィロのスがベストフォーになったことに必然性が生まれる。

フィロソフィーのダンス、普通の感覚で略すなら「フィロダン」だが「フィロのス」である。

視覚的にキャッチーだが、この曲でその謎が明かされてしまった。

「フィロのス」というグループの略称自体が、「フィロソフィー」の語源である「フィロス」と「スフィア」を、助詞の「の」で繋ぎ省略した形であり、「友愛を知る」という、「フィロソフィー」という単語のルーツだったのである。

 

そんなフィロのスの4人だから、『フィロソフィア』のような愛に溢れる曲が生まれた。フィロソフィーのダンスは、友愛を知った喜びを歌とダンスで表現するから、こんなにも愛おしい。

これは「We Are Perfume」と同じくらいの宣言だと思っていて「これが私たちの愛の哲学だ!」からさらに進んで「哲学とは知ること、愛することだ!つまりみんなが哲学者=友愛を知る者なんだ!」ということになる。

フィロソフィーのダンスというグループだから、恋愛的な好きではなく、これだけ普遍的な愛を歌えるアイドルであり、これこそが他のグループにはない、フィロのスだけの魅力である。(FCアンケートで聞かれたばかりなので)

『サンフラワー』や『愛の哲学』から立て続けにこういった曲がリリースされるのは、元を辿れば、グループ名からして必然だったのである。

 

ベストフォー曲の未来

直近の春に向けて、フィロのスのグループとしての文脈と切り離したら「出会いに感謝し、前向きな別れをの歌」っていうキーワードから派生して、卒業シーズンにTikTokで大バズリとかワンチャンできませんかね?

個人的なことを突き詰めて歌うことで普遍性を得るパターンです。無理やり縦長動画に合わせた振付とかつけずに、JKたちが仲仔(死語?)グループのたくさんの思い出写真と共に曲が流れるフィロソフィアチャレンジ。ソニーさん、ご検討のほど何卒よろしくお願い致します。

 

大事なことですが「現体制に最適化されすぎた曲(※)、おとはす卒業後歌い継ぐことができるのか」問題

※ベスト・フォー、サンフラワー、愛の哲学、フィロソフィアなど

これらの曲は新体制では封印されてしまう可能性もある。しばらくライブで聞けない。披露されたとしても、まともに聞けない感情になる恐れがある。だってこの7年半の歴史とは違うから。ボンヤリとは考えていたが、多かれ少なかれ今後何曲か封印される未来がありえることは、このタイミングできちんと認識しておくべきである。

 

でも数年後、新メンバーが馴染んで、新しい絆が出来上がったうえで久しぶりに披露されたら、2022年までのフィロのスと、その時ライブで聞く最新型フィロのスへの愛でむせび泣けるかもしれない。長い活動を目標にしているグループが、せっかく新体制になってまで続けることを選んでくれたので、我々もそれくらい長期的な目線を持とう。

 

まとめ

曲単体ではもちろん、グループの歴史を知っている人ほど刺さるのは間違いない。

ただサンフラワー、愛の哲学の時から「長く追ってきたファンからすると最高だけど、少し内向きすぎないか?新規ファン獲得には繋がりにくいのでは?」という疑問が少しだけあった。

でも、今回で吹っ切れた。身内ネタだろうが、ハイコンテクストすぎるとか、そんなものどうだっていい。フィロソフィーのダンスというグループにはこういう曲を歌う運命だったのだ。

 

これまでのファン、今目の前にいるファンに対して、こんなにも時間をかけて、ライブや作品で丁重に卒業までの花道を作ってくれている今この瞬間に感謝。おかげでおとはすの最後のアイドル姿を見届ける覚悟も出来始めている。

今は既存ファンへの仁義を大切にしてくれているフェーズであって、この先の新体制で、今までコアファンに強めに向けられていた熱量が新規ファン獲得に全振りされた時、今度こそバカ売れすると信じている。

 

卒業ライブまでの1か月間、改めて大切に過ごしていきたいし、新体制には期待と不安どちらもあるけど、一足先に期待が少し膨らんだ。

 

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ブログでは、卒業ライブ前に下書き在庫一掃セールと題して、過去ライブレポ等集中的に書いていく予定ですので、よろしければ過去記事も

www.crying-thankyou.com

 

それでは