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フィロのスの大変革は始まっている Love 4 Youツアー初日を見た

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フィロソフィーのダンス メジャー1stアルバムを引っ提げてのツアー初日の新潟に行ってきました。本来なら100%めでたいだけど、3月におとはす卒業が発表され、結果的にメジャーデビュー以降初の全国ツアーが、現体制の4人で廻る最後の全国ツアーになってしまった。

 

正直心がグチャグチャだったので、4月に行われた我儘ラキアとの2マンライブが楽しめなかった。

※おとはす卒業、アルバムの中身についての所感は別で書いてるので、ここでは省略(ようやく心の整理ができ始めたところ)

 

今回はツアー初日かつ、遠征で浮かれていたこともあり、おとはす卒業を気にせずライブに向き合えた。ライブ本編については、タイトルの通り今までのフィロのスから大きく変えようとしている気概を感じて、それが保守的オタクな自分には困惑してしまった。率直に言うと「それどーなの?」と感じた演出がいくつかあった。なので、いつもより多少低めのテンションでお送りします。

 

 

ライブ前

今年初めに富士山に行ってから旅行の楽しさに目覚め、フィロのスツアーは遠征しようと決めてて、ツアー前半で良いところを探した結果、以前から夢だった日本海側の新潟に決めた。歴史好きとしては軍神 上杉謙信が治めた地だし、アイドルオタクとしてはNeggicoの地元だし、酒飲みとしては日本酒と海鮮、さらに最近のマイブームの利き水的にも最高のロケーションなのだ!

 

セトリ予想はアルバム曲で新しさを、既存曲で今までの集大成を感じるライブになるかと予想

www.crying-thankyou.com

 

ツアー初日の地方公演ってことで余裕こいて遅れて先行物販行ったらすでにペンライト以外全て売切れだった…物販買わないと特典券もらえないけど、個人的にペンライトはマジで使わないので結局何も買わず=特典会は不参加になった。特典券枯れるのはいいけど、物販は十分な在庫用意しておいてくれ~シンプルに機会損失じゃん…(後日通販あったけど、特典券はもらえないしな~TDCのレギュレーションどうなるのだろう

 

ちなみに会場の新潟NEXSはCreepy Nutsのラジオで売れ始めた2019年に打ちのめされたチャラ箱トークが有名ですね。

miyearnzzlabo.com

 

そして本編。繰返しですが、いくつか不満点あります。良くも悪くも「そうきたか!」がたくさんで、言い換えれば、おとはす卒業のこと考える暇を与えないくらい要素注ぎ込んだ。しかし、この”要素”が自分には合わなかったという話です。

セトリ含めてネタバレ全開のため、気にされる方はバック推奨

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セットリスト

01 サンフラワー
02 ドント・ストップ・ザ・ダンス

03 ダンス・オア・ダンス
04 エポケー・チャンス
05 テレフォニズム

 

06 気分上々↑
07 誓い合ったんだってね、LOVE

衣装チェンジ
08 ファンキー・バット・シック
09 アイドル・フィロソフィー
10 シスター

11 愛の哲学
12 ダンス・ファウンダー
13 フォーカス
14 ライブ・ライフ

アンコール
15 ベスト・フォー

※5と6の間の空白については後述

以下、可変枠

02 ロック★With You
04 ウォータープルーフ・ナイト
10 ジャスト・メモリーズ

 

ライブ本編

開場BGMは邦楽メイン、嵐のLove so Sweet、星野源の恋、ブルーノマーズのMarry You、岡村ちゃんのだいすき、あいみょん愛を伝えたいだとか等、ライブ後に気づいたけど、アルバムタイトル『愛の哲学』にちなんで愛や恋がテーマな曲たちってことですね。

 

美空ひばりの愛燦燦が終わるとジャングルっぽい雰囲気のインストが鳴ってから暗転。いつものSEが鳴らない。暗いまま4人が登場。後になって分かるがアルバムジャケットの衣装をライブ用にアレンジした新衣装 参考↓

 

4人が並んで沈黙、すると突然奥津さんアカペラが始まって膝から崩れ落ちた。

「世界で1番眩しい今を 私は生きている」

 

ドラム連打から照明も入って、ようやく脳みそが起きている事象を正確に認識できた。誰が予想できただろうか。1曲目にサンフラワーが選ばれることを

その時私は思い出した。「そうだよ、フィロソフィーのダンスはアイドル界のUNISON SQUARE GARDENだったじゃないか。」

暗転前、「まさか愛燦燦サンフラワーか?オィィィイイイすーぐセットリストオタクな考えしちゃうのダメだなぁ~これだからセットリストオタクは~~」なんてやってたらマジやんけ!!

しかもこういう役割は今まで日向ハル担当だったじゃない。(歴代のジャスト・メモリーズしかり新木場のベスト・フォーしかり)奥津さんのアカペラ珍しい。しかも頭サビ追加アレンジなんて、マジでUNISONじゃないすかぁぁぁぁぁぁぁ

 

続けてメジャーデビュー曲のドンストをここで出す。もうやるのか!クライマックスに置かれると思った2曲が冒頭で披露され、こんだけ盛大に外すのウケる。セットリストオタク的にはここがピークだった。

今回はMC早い、2曲目終わりで自己紹介とあいさつ、

 

クラップ煽り強めでダンス・オア・ダンス、追加された間奏でクラップを裏拍から表拍に変わるけどさすがの楽曲派オタクな皆さん。その後はエポケーでこの前のリキッドと同じ流れテレフォニズムはこの前のリリイベの奥津さんラップ思い出しちゃう笑
アウトロでのハルちゃん奥津さんフェイク はすあんぬがはけたから、このままメンバー出入りするウォータプルーフか!?

と思ったらそのまま全員はけて暗転。メンバーの通話みたいな音声が流れる。

公式の前日ツイートした電話ネタが前振りになるのか~

ここから結構な尺使ってのコントが始まった。

流れとしては、ホテルで集まろう会話が電話ラリーでやり取りされ、最終的に誰かの部屋にみんな集合→ご当地グルメ食べながらダベるという展開。

通話の流れはうる覚えだけど、ハルマリリ→ハルはす→はすあんぬ→ハルはすだった気がする。最初は真面目な会議だったけど、段々パーティーみたいな感じになり、伝言ゲームのズレも混ざってく。

まず第一に、さすがに長い。音声のみで数分は間が持たん笑

 

そして暗転開けると、おとはすがパジャマ姿で登場。演技入ってるのかシラフなのか何とも言い難いテンションでお送りする笑 

後からメンバーも全員パジャマパーティー的な装いで登場。

ホテルの部屋の設定なので、下手にソファも出てくる。フロアの我々はパーティーに呼ばれた設定だっけか?ガバガバな感じ。そしてご当地グルメのタレカツをハルちゃんが実際に食べる。いよいよ何を見せられているのか分からなくなってきた…

 

まさかフィロのスでこういう茶番やるだなんて夢にも思わなかったから、衝撃強すぎてどういう流れで曲になったか忘れてしまった笑

聞いたことある気がするけど思い出せないチルいギターフレーズから始まったのは気分上々↑、まさかのこのタイミングでカバーなんだけど、脳内処理追い付かず雰囲気覚えてない

 

引続きコントで、ガールズトーク的な展開に。「同級生のケイタロウ結婚したんだって!?」 マジで加茂さん結婚したのかとフロアがビックリして一瞬素に戻って訂正されてた笑

絶対ハルちゃんのこと好きだっただろうにね~プンプン!的に怒ってから流れるような勢いで誓い合ったんだってね、LOVEの歌い出す

 

そんなに気合い入れる曲なのか笑 ただ、コントで使ったソファが邪魔してほぼ上手で歌うことに「そこは片づけてからでいいじゃないかよ!10000歩譲ってコントは新鮮さ欲しかったにせよ、パフォーマンスに影響出たら本末転倒になってるぞ」

 

ここも呆然としてしまって流れ覚えてないけど、この後1人ずつストリップみたいにパジャマ脱いで下に着込んだ新衣装が登場。ちょっとクリスマスの白衣装と似ている気がするけど、気のせいですね。 参考↓

 

全員が新衣装になって、SEのファンキー・バット・シックが流れる。なるほど、このためのオープニングだったのか。しかしいつもと勝手が違う、まさかの曲に合わせてダンス! この前の配信ライブで「ダンスに力いれたい」言ってたけど、早速実践してる。

前にアイドルオタクの友達と「ダンスパートってどういう気持ちで見ていいか分からん」って話を聞いたばかりで「たしかに~でもフィロのスはないな!歌唱力推しってからな!」とドヤった矢先ということもあり、余計に困惑。しかもツアー初日ということもあって音のキメと振りが微妙にズレてしまった瞬間がちょうど目に留まってしまい、ノレなかった。

 

魅力のパロメーターは項目こそ異なれど、突出している部分とヘコんでる部分があって、魅力を磨いていくのは強みを磨くか、弱みを潰していくかのどちらかなワケですよ。UNISONは強味を磨き続けた存在で、フィロのスの強みは楽曲と歌唱力の強さだと思っていて、強味を磨くだけでは難しいのかねぇ

 

「後半戦行くぞー」の宣言と共にアイドル・フィロソフィーは久々に聞けた嬉しさ以上に、この一連の流れに困惑してぶっ飛べなかった、同じ服 同じ言葉 隣を見てチェックしちゃってない?! どうなの?

からのシスターでセトリの流れ的にもモヤる。ブチ上げたいのか聞かせたいのかどっちなんだ?この前のリキッドと同じで固まって踊らないスタイルなんだけど、振付変更とも言い難いんだよね…

2Bメロでハルちゃん珍しく少し出遅れて、その後さっきのミスを挽回かの如くいつにも増して歌圧強めだったけど、さすがに曲調とのバランス崩れてたよ笑

 

奥津さんMC(ニュアンスです)「アルバム作ってて4人でこれは愛だなって言い合ってる時が幸せ、家族でも恋人でもないメンバーと感情を分かち合ってる。他人を受け入れられない時期のマリちゃんに言ってあげたい」と涙ながらに話す。

これも大河ドラマ奥津マリリのハイライトやんけ~バンド解散後にソロ時代を経て、フィロソフィーのダンスに入って4人の集大成的なアルバム作ったわけで、そりゃエモ散らかすよね。

ameblo.jp

 

ameblo.jp

 

ただBGMのピアノが「いい話してますよ感」出しすぎてやりすぎ感あった

 

からの愛の哲学 早すぎない!? まさかの締め?サンフラワー同様ちょっとビックリが強すぎて序盤入ってこなかった笑 奥津さん自分のパートでないとこで一瞬袖にはけるくらい泣いてるのを見てもらい泣き 音源聞いた時から、ライブで聞いたらどうなっちまうんだと危惧していたけど、4人のユニゾンの破壊力はすさまじかった。エモの過剰供給

 

やはりラストスパートの中でも序盤での愛の哲学投下だったらしく、続けてダンス・ファウンダー、セトリの組み方そのコマンドがあり得るのか~すごい! 後方の1段高いところで見てたので、サビでフロア中がワイパーするのがよく見えてペンライトが映えてた。完全無敵の代表曲だな。

ハルちゃんフェイクがキー低めと思ったら「新しいダンスを」ソロを全員回し!カッケェェェェェェェェ!!!! 定番曲のアレンジだいすき!はすあんぬの歌唱力が上がったからこそできる、グループを体現する1番のパンチラインを一人ずつ歌う=全員がグループの看板背負ってる感出てて最高にcoooooooolだった。

 

けど次のフォーカスはこの並びだと役不足だった…新曲補正あっても、クライマックスには役不足だなぁセットリストオタクこじらせてるだけ?そして締めはライブ・ライフ結局これなんかい笑 まぁ締め予想曲1,2曲目で出たからな~

 

アンコール少し話して、ベスト・フォー「うちらが最高だって証明してやるーアハハウフフ」的なニュアンスでキャッキャウフフな曲フリだけど、それは違くない?この曲はアイドル・フィロソフィーと共に宣誓曲だから、他ではいくらフザケてもここでは締めて欲しかった。と思ってたらアンコール1曲のみで終了

 

所感

こんな形で感情がグチャグチャになったのは初めて

楽曲至上主義なセットリストオタクなので、ライブではとにもかくにも曲やって欲しいんだよなぁ 

 

ただ、おとはす活動限界を気にしてだとしても、中盤で休憩(衣装替えタイム)を挟んだうえでトータル14曲はシンプルに少なく感じる。今思うと、配信ライブのセトリ10曲前後だったのも、おとはす気使っての事だったんだな

 

アルバム曲やらないのは納得いかないけど、まぁ仕方ない。とくにスペシャル・ルーティンはセトリ予想でアンコール1曲目以外置き所ないって書いたけど、解答が”やらない”はまさか過ぎた… カップラーメンは想定内だけどダブスタはタイアップ曲だし、多少なりとも新規客を連れてきてくれてのでは?

 

しかもこの後の公演のセトリ見て可変枠にビックリ、自分は可変枠あるべき派なんだけど、そこ変えてしまうんか!?ってツッコまずにはいられない。何度も言うが、メジャーデビュー以降初の全国ツアーで、ベストフォーでは最後なのに、メジャーデビュー曲のドンストと、ラガッツェを始めG4ツアー映像等で多くの人を射止めたシスターを外すのは疑問。ようやく見れる人にそれはいいのか?

ロック★with youだってタイアップだから固定枠かと思うし、それこそ衣装替え後がピッタリ、アウトロのオーオー繋ぎでアイドル・フィロソフィー来たら最高

ウォータープルーフ~も、エポケーと可変ってのは曲調違い過ぎてここがペアなの違和感あって、ダンス・オア・ダンスまでやってMC→ウォータープルーフ~テレフォニズムで固定なら流れもスムーズ

 

セトリ予想考えすぎて「こんな感じだろう」像が凝り固まってしまったが故の反動での落胆なのか、自分が思っている「フィロソフィーのダンスはかくあって欲しい」から少し離れているからなのか、どちらにしても初めてノリ切れないライブだった。要は保守的だから変化に対応できない、受け入れられない。

 

MCで念願のペンライトと触れていたけど、個人的にはフィロのスのライブにアイドル性求めてないから、ライブにはペンライト必須な層だけが振って、振りコピ勢もいて、自分みたいに好きに踊る人もいる、自由なフロアが好きだったんだよな~映えるけど、ちょっと画一的に感じてしまうな~~(懐古厨) まぁコロナでコールできないからの温情だよな。

コロナで大々的に活動できてなかったからあまり目立たなかったけども、メジャーに行って色々と変わってるんですね。

たまたま見やすい位置で見れたから多く目についただけかもしれないけど、フロア前方へのレスってあんなに多かったっけ? ツアーのハッシュタグも、DWMと比べて曲やセトリについての言及少ないように見える。

 

と色々書きましたが、1曲目2曲目がピークで全体としてはモヤるポイントが多いライブでした。これやるのが新体制だったら「心機一転で聖域なき改革だ!」と感じたのかもしれないけど、現体制ラストツアーのタイミングだったので余計に面食らってしまった。新体制で新しいことやるなんて凡人の考えだから、今やる方が挑戦的ではあるか。

 

まぁ好きになって6年もあれば、こういう時も出てくる。(自分の推しではBIGMAMA、SKY-HI、TRICERATOPSなど)むしろ今まで出なかったのがレアだけどね、現時点では経過観察とさせていただきます。

ツアーファイナルのTDCではこのビックリも咀嚼できてるだろうし、何よりバンドセットなのでね!感想も変わるかと思います。

 

 

それでは