何度でも泣きながらありがとうと叫べ

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藤井風とかいうシン・オンガクマン alone at home Tourを見た

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意味わかんないタイトルですよね、僕もそう思います。でも今この瞬間の「ナンジャソレ」感をおぼいておいてください。ライブ後の読後感がそれになります。

 

怪文書はこの辺にして、今や飛ぶ鳥を落とすどころか、飛ばない鳥を打ち上げる勢いの藤井風のライブ『Fujii Kaze alone at home Tour 2022』に行ってきました。群馬県は高崎芸術劇場の公演。

今回はアルバム発売後のタイミングでのホールツアー、タイトルの通り1人で回る。コロナ以降のブレイクのため、ライブ経験は少なく、まともなツアーは2021年のアリーナツアーのみ、全国各地のホールを細かく回るツアーは初で、大半の人にとっては「藤井風、本当にこの世に実在したんだ」となるライブですね。はじめましてにしてはトピックが多すぎる、地球人には思えない初ホールツアーの初見感想ライブレポ

 

まずはライブ直後↓

 

※源義経は常人では考えられないような奇策の数々で平家一門を滅ぼした人、現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では戦の神である八幡大菩薩の化身と称されてました。

 

タイトルは『シン・ウルトラマン』からですが、ざっくりお話しますと宇宙から来たウルトラマンが地球人と出会って、地球人の文化に少しずつ触れていきます。最初はちょっと変な行動とかしてしまうものの、地球の本をメチャクチャ読んだりして段々理解が深まっていきます。それを見た後だと、ちょっと言動や行動が不思議で名曲カバーをしながらどんどん名曲を生み出している藤井風が、この星のポップミュージックを学んでいるようにしか見えなくなってくるというお話です笑

 

※後半はセトリ、演出等ネタバレ含みますので注意

 

前置き

しばらく自分語りなので、本編見たい方は上の目次からジャンプ推奨。

音楽なり映画なり「異なるコミュニティの3人から話が出たら本当に良い」なんて話をどこかで聞いたことあるが「ぼくの周り、そんなに藤井風が好きになったのか」と言いたくなるくらい、見事に各所から好きになった声が聞こえた。

 

最初は関ジャムの年間ベストで名前を知った。いしわたり淳治、蔦谷好位置のお二方がそろって挙げていて、たしかあいみょん以来の快挙だった記憶。

そこから1stアルバムの曲は少し聞いたが個人的にはハマらなかった。まぁセカオワ、シャンペ、WANIMA、ブルエン等数々のバカ売れバンドを見逃してきた自分なので、第一印象微妙なのは売れる説がまた立証された。

 

「そんなにスゴいなら」ということで今年発売の2ndアルバムで聞いてみた。1stよりマイルドになり取っつきやすくなり、遡って聞いてみてようやくスゴさが分かった。去年からオカンがドハマりしてしまって「ツアーがあるから応募を」ということで、ここ数年チケ運がいい自分が応募。とはいえ今をときめく人だからまさか本当に当たるとは思ってなかったです、感謝

 

ライブ前

そんなわけで当日の話。13時過ぎに高崎着、最近ライブ雨続きだったのにバカみたいな晴天。

物販14時ころに行って、200人くらい並んでた。見た感じ4,50代女性がメインで、20代もちらほら、やっぱり少ない30代(あいみょんもだいたい同じ客層だった)夫婦もそれなりにいて、親子はほぼいなかったかな。※初ワンマンの時は客層見るのが大好き

 

グッズを無事に購入して、ウワサのリクエストカードに記入。(ライブ中リクエストを基にカバーをするコーナーがあるらしい)自分はsuchmosの『STAY TUNE』にした。予習でいくつか動画見た中ではピアノのみVerしかなかったので歌メロも聞きたい!

リクエストカードを入れるポスト

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いったん駅に戻りお土産を、新潟遠征の直後だったので少し見劣りしてしましたが笑、地酒とこんにゃくを購入。時間潰して再度会場へ、物販時の客層のままで、とにかく4,50代女性が多い笑 そして皆さん小綺麗にしてる。

 

セットリスト


01 Best part(Daniel Caesar&H.E.R)
02 weak(SWV)
03 sunny(Bobby Hebb)
04 Circles(Post Malone)
05 ガーデン
06 きらり
07 優しさ
08 リクエストコーナー
 1 天体観測(BUMP OF CHIKEN)
 2 HONESTY(BILLY JOEL)
 3 Somebody to Love(QUEEN)
 4 風になりたい(THE BOOM)
 5 RAIN(大江千里)
 6 Imagine(John Lennon)
 7 STAY TUNE(Suchmos)
 8 スターライトパレード(SEKAI NO OWARI)
 9 接吻(ORIGINAL LOVE)
09 何なん
10 ロンリーラプソディ
11 それでは、
12 燃えよ
13 Damn
14 まつり
15 青春病
16 旅路

 

ライブ本編

※ここから本編ですが、ぜひ気になった部分で心の中の「ちょっと待てぃ!」ボタンを押しながらお読みください。

 

暗転して幕が半分ほど開くと家のセット(どこかのタイミングで全部上がって2階立ての家なのが分かる、屋上もあって上には人参のイラストと小さく「YASAITABEYO」と書かれた看板がある)、リビングらしきところに藤井風が座っている。手にはガットギターかな?小さめのギターが

そして爪弾きながら歌い出す。聞いたことない曲だな。英語詞だな。これまさかカバーか!? そして声が本当に良いな。シルキーってヤツか

曲間が短く、拍手する間を与えない。「あっ、曲終わった あれ、もう次のイントロ」というのが数回続く。最初は全員固唾をのむように見入ってたが曲調的にもどうしてよいか困惑気味にもなってくる。

そのまま数曲英語詞が続く。「え、最初からカバーってどゆこと???」YouTubeで歌ってみた投稿から始まってるから?そんなルーツ大事にする人なのか?だとしても掴みとして大胆すぎひんかワレェ!!

 

終わって少し間があったので拍手、そのままMC。最初のMCは英語らしく、「今日は来てくれてありがとう」的な軽い挨拶 だから圧倒的な序盤のハードルの高さ何なん

「ワシの部屋へようこそ~」みたいな感じで話しながら「ワシのガーデンやから」ジョウロを持ってステージ端にあるお花に水やり。水やりのクセがすごいのよ!

 

そのまま鼻歌から流れるようにアカペラ歌い始めてガーデン。アルバムで好きな曲だったからようやく知ってる曲来たのは嬉しいけど、そんな導入ある!?

お庭の前フリからのガーデンなのは分かるけど、って思ったけど音源も鼻歌から始まってたわ笑 もう何が正解なのか分かんない!

”あなたに心奪われ”ってこっちの気持ちわかりすぎ、色んな意味であなたで頭の中いっぱいだわ

 

中央にピアノがあって、上手側に座るから下手側の自分はちょうど正面、お顔が見えるアングルだった。

続けてピアノポロポロ弾きながら『きらり』始まる。

もうやんの!?1番の代表曲ですよね? 第2ブロックにやるの?直近で見たあいみょん先生は大ヒットした某代表曲を3曲目で披露していたけど、それは数年間ハイライトでブチかまし続けたからこそであって、アナタにとっての『きらり』は、もっともったいぶってええやろ!そしたら次に『優しさ』もやってて何も言えねぇ~~~セトリの組み方異次元過ぎる。今は導入部分?もうハイライト?

 

そしてクラップはピアノの休符にある一瞬の合間でやるんですね。ピアノ弾き語りでクラップって初めて見るな。たしかに両手ふさがってるし、ギターみたいにボディ叩いても何も鳴らんから唯一解なのか。

 

グラスに水を注いで飲む。自宅コンセプトとはいえ、休憩も独特だな。なんて思ってた次の瞬間

「アカン、派手に水こぼしてもうた…どないしよ。。。ちょっと着替えますね」

 

???????

 

演出なの?やらかしなの? どっちが本当?(松浦亜弥『ね~え?』のメロディで)

なんて動揺をよそに、衣装棚に移動してスウェットを取り出すと、部屋着から部屋着へまさかの生着替え、さすがに下はちょっと恥ずかしそうにしており、一応ピアノに隠れて着替えるけど、アングル的に赤パン丸見えてしもた笑

 

なんてしてたらピンポンが鳴る。もうツッコミが間に合わない。Amazonの配達(風)の方が訪れて大きい荷物が届けられる。なぜか布袋寅泰ギターの柄の包装されていて、ご当地ネタ入れる。中にはキーボードと小さいだるま(群馬県特産)、さらに「(BOØWYの)ベストアルバムも持ってきたよ」「イヤやらんて」みたいなやり取りしつつ、「あぁ組み立てもサービスに含まれてるんですね」なんてコメントを横目にキーボード組立て中

 

ステージ中央のほぼ端のほうにキーボード立て、寝転んだ先にカメラを仕込んでいたらしく、2階のYASAITABEYO看板がスクリーンになり、寝っ転がって弾くの姿が映される。

これ、カバーの予習でチョロっと見たヤツの再現ってことか!寝転びまで完全再現するんですね笑

www.youtube.com

 

そして下手にあるポストからリクエストカードの入った郵便袋を持って来て「この中から引いたものを歌うという企画でございます。どうしよ~」

 

一発目は『天体観測』をサビだけ、おおー大好きMOTOOサマァァァァ(当方BUMP信者)!!!予習した甲斐あったな~『HONESTY』は同じくサビだけ

次の『Somebody to Love』は知らなかったらしく「うわ~これ分からんわ~」困惑。スマホで歌詞検索しつつ曲を流す。コーラスメチャクチャあるから「どこ歌えばいいん…?」とゴニョゴニョしつつ1回聞いただけでサラッと歌えるの凄すぎる。その後は割とスムーズに、時折ワンコーラス(おそらく配信でやったことあるヤツ)を挟みつつ、「歌ありも聞きたいからSTAY TUNEで」とほぼオレみたいなカード引き当てていただき、念願達成!

 

コーナー終わりと思いきや、「どうしても歌って欲しい人、挙手してもらえます~?」(会場中手が挙がる)

「あーせっかくなので後ろの方の人になります。じゃぁ、そこの○○な服着てる人~?そうです、アナタです。お名前と曲と理由を教えてください」(スタッフが当たった人に近づいてマイク渡す)

 

なるほど、ホール規模ならギリできるコミュニケーション、最後方ブロックだけに絞ればいいからスタッフも楽だ。

最初の人は理由話すの忘れてて、2人目は「奥さんと来てるので、『接吻』を」とのこと。藤井風も「公開ノロケや~ん」とイジってから歌い上げ。うわーーこれたまんねぇな

 

終わってピアノに戻り、またもや代表曲『何なんw』一応後半戦スタートなのかな

『ロンリーラプソディ』『それでは』と続いてまたピンポン、今度は友達が引っ越し祝いということでMV監督さん?と撮影だっけかな、映像系のクリアエイター方が訪問。お土産にベルク(群馬、埼玉の地域スーパー)で買ってきた玉こんにゃく持って来てくれて、またしてご当地ネタ笑

少しダベった(流れ忘れた)後に、曲をやる感じに、紅白でも披露された『燃えよ』

 

iPhoneでパフォーマンス中の藤井風を撮影し、上のYASAITABEYOスクリーンが再度モニターになって映し出される。iPhoneだからか、かなり動くわけで映像も臨場感がある。でもこれ配信ライブならともかく、リアルのライブで演者の周りカメラガンガン回るって新しすぎるな。ちょっと裏側垣間見えた感もありつつ、普段とは明らかに異なる光景で、ずっとなんだけど脳みその処理が追い付かなかった。

 

どこかの曲で歌詞間違って No No~って言って歌い直してた。2019年あいみょんを感じた。あまりにも曲が良すぎてライブ経験値が追い付いてない現象。

 

お二人帰ってから、唐突に「あーカラオケしたいな。お出かけするから着替えなきゃ」みたいな流れになり、まさかの本日二度目の生着替え、お外にいくテイだからか余所行きモードのエメラルドグリーンのセットアップにチェンジ、このタイミングで部屋の隅にあったカメラに切り替わり着替えを隠し撮り風な映像になる、だからコレ誰の趣味なんよ笑

 

「この部屋にはカラオケ機能もあるので」と言い、カラオケスイッチを押すとデカい音が鳴り速いスピードで降りてくるミラーボール、始まったのは『damn』で一人暮らしのワンルームからディスコモードへ豹変

ライブのコンセプトと曲調が合わないからてっきりやらないのかと思ってたけど、こんなやり方アリかよ!照明も派手になり、藤井風の影が左右の花道にできるけど、メチャクチャデカいな。ハンドマイクで動きながら歌う。

カラオケまだ続き、イントロ長く流れてまつり、今度は屋上にいってスタンドマイクでPVの振付しながら歌う。やっぱりタッパあるから少し動くだけで映える。ちょっとこれはズルいよね。

 

カラオケ終わり「座ってもいいですよ」と言われたものの、タイミング的にも曲調が読めないこともあり、フロアほぼ立ったまんま

MCでありがたいお言葉をいただく。「良い人間でいましょ。そして、ヤサイタベヨ」最後の最後でオチに使うんかい!MC詳細は忘れてしまったけど、オカンは瀬戸内寂聴の説法聞いたみたいにありがたいお言葉として受け取っていた。

アルバムの流れと同じく”青春病”~旅路で締め、最後の最後で圧倒的な曲の強度で黙らせるのズルいだろ、マァァァーーージでいい曲だな。アンコールなしで終了

 

まとめ

ここまで読み進めてくださった方はタイトルの「シン・オンガクマン」がなんとなく腑に落ちたのではないでしょうか。この異次元感とチグハグさが外星人、人外みを醸し出してる。

「神の子か?」って感じたのは三浦大知とSuperflyだけど、マジの神様そのもの、現人神やんけってのは今回が初めて。

www.crying-thankyou.com

 

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曲とパフォーマンスの良さは想像通りだったけど、演出に関しては土下座レベル。ライブって自由なんだな。改めてセトリの文字列だけみるとカバー多いものの、アルバム出した後のツアーとして順当なのおかしいって笑。

 

あと歌声セーブしているように感じたけど、これ本気だしたらアリーナぶち抜く声量ある気がする。まだ本気出してない感こわい。カラオケタイムで本気が垣間見えた気がするので、見れる日が楽しみ!秋にスタジアムライブと年末~年明けでアリーナツアーなので、バンドセットの本気ライブはそこで拝ませていただきます。さすがに凡人が想像する「売れている人のライブ」見せてくれるよね!?

 

(おまけ)藤井風ファンの100人に1人ほど、中田裕二を聞いていただきたく候

これはマジのガチなんですが、藤井風好きな方、幣推しの中田裕二さんを聞いていただけますでしょうか。かつては椿屋四重奏というバンドのフロントマンで今はソロをやってます。曲に感じる湿っぽさ、歌詞が少なく伸びやかなメロディが似ています。(詳しくないけど、コード感もかなり共通しているかと)

 

 

カバーだと森山直太朗の名曲『愛し君へ』

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2000代邦楽ロックで独自の存在感を放っていた椿屋四重奏の代表曲

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ライブはこんな感じです。※ダイジェスト

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ソロでの代表曲

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それでは